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上出喜山(3代)

上出喜山(3代)
上出喜山(3代)(1898~1972)
日本の陶芸家。石川県加賀市(勅使村栄谷)に生まれる。本名は喜好。

家は初代喜三郎以来の絵付師で、幼いころから父に製陶の手解きを受ける。10歳の頃より叔父の三次郎に陶技を習う。
その後、京都五条坂の五大高橋道八に入門。陶芸の研鑚のかたわら、日本画を水田竹甫に学ぶ。帰郷後、安達陶仙その他の窯元で、絵付師として働き、独立後は号を寒山から端山に改める。
戦後、喜山と改め、金襴手更紗様式を創り出す。外務省や宮内庁が国賓に贈るための買上げ作品の制作でも知られる。

上出喜山(3代)年表

1898年 石川県江沼郡勅使村(現、加賀市栄谷町)に上出石太郎の次男として生まれる。

1916年 京都清水の道八窯に入り、陶芸の修行に入ります。

1917年 帰京し父の仕事を手伝いながら、九谷の名工安達陶仙人と
          その助手の永田栄二氏に図案と製陶の指導を受ける。

1919年 寺井野町の高盛昌窯元で、絵付職人として働く。

1931年 陶芸家として独立。号を瑞山と改め、自家営業を始める。

1942年 戦争が勃発し、営業を中止。

1945年 美陶園を設立し、3代喜山と名乗る。

1948年 フランス式の角窯を築き、初窯作品で「喜山作陶展」を愛媛県西条市公民館で開催。

1950年 香川県美術館で「喜山作陶展」を開催。以後、毎年開催。

1959年 「更紗小紋飾皿」が外務省の買い上げとなる。以後展示会に出品した作品は、
          ほとんどが宮内庁や外務省の買い上げとなり、諸外国の国賓に贈られている。

1960年 第七回日本伝統工芸展で「更紗文様平鉢」が入選を果たし、
          第十回同展で「小紋鉢揃」と「市松紋飾皿」が、最優秀賞を受賞し、
          一躍注目を集める様になる。

1961年 日本工芸会会員に推挙される。

1972年 死去。

上出喜山(3代)代表作

『染付六角耳付花生』

『染付火鉢』

『極彩色更紗小紋六角水指』

『極彩色小紋耳付花生』

『金銀襴手花小紋に菊文香呂』

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