愛知県瀬戸市で作陶を行っている陶芸家で、本名を加藤伸也と言います。
4代加藤作助の長男として生まれ、幼い頃から焼物に親しんで育ちました。
加藤作助が暮らす愛知県瀬戸市は瀬戸焼のふるさとと言われており、陶祖・加藤四郎佐衛門景正に続く作家が多く残っており、その一門の一つに加藤作助があります。
作助と名乗るようになったのは江戸時代後期からという事で、当代をつとめる5代加藤作助は150年以上続く瀬戸焼の名門という事になります。
5代加藤作助は東京藝術大学彫刻家を卒業し、その後同じ大学の陶芸講座を修了しています。
本格的に作家として活動するようになるのは1968年に帰郷してからで、父親とともに作陶を続けました。
粒子の粗い土を用いているため、土味を生かしたシャープな造形と方面の一部に象嵌の技法を施した作品は伝統を踏まえた上で瀬戸焼のさらなる可能性を追求した作品として注目されています。
日本伝統工芸展を始め数多くの入選、受賞を重ね、日本工芸会理事、東海支部幹事長、愛知県立芸術大学名誉教授、瀬戸陶芸協会会長などをつとめています。
また、作陶活動のかたわら、更新の指導にもあたっており、愛知県立芸術大学の陶磁専攻科設立に携わり、定年退官するまで教授として指導し、沢山の陶芸家を育てあげています。
2006年に5代加藤作助を襲名し、織部、黄瀬戸の研究に励みながら瀬戸市にある作助窯で作陶を続けています。