岡山県出身の陶芸家で、金重素山の長男として生まれました。
重要無形文化財「備前焼」保持者である金重陶陽は父親である素山の兄ですので、まことから見ると叔父にあたります。
京都大学農学部を卒業しており、卒業してから陶陽を支え続けていた父・素山に師事しました。
独立後は個展を中心に活躍しており、酒器を作らせたら右に出る者はいないと言われており、徳利やぐい呑みといった作品を多く見かけます。
これにはまことが酒をこの上なく好み、楽しむ人であるからこそ生み出せるものなのです。
もちろん、水指や花入、茶碗など茶道具の制作も行っており、端正で力強さを感じる作品は多くの茶人たちからも好まれています。
金重まことの作品の特徴は、持った時のフィット感がまるで自分の手に合わせて作ったオーダーメイドのような感覚を味わう事のできる部分が人気の秘密と言っても過言ではありません。
また、備前焼以外にも信楽焼も同時に手掛けています。
陶芸以外では趣味でトライアスロンをしており、野山を駆ける事が大好きで、自然の草花にも詳しいといった一面も持っています。