京都出身の日本の陶芸家です。
本名は正範と書いて「まさのり」といいます。
京都第二商業学校を卒業して、京都陶芸家クラブに参加し、6代・清水六兵衛に師事しました。
第11回日展に五雲の号で「青緑釉華器」を出品して初入選を果たし、翌年も出品し、後に正範の号を用いて出品するようになります。
数々の展覧会や美術展に出品をし、賞を受賞し、京展無鑑査や日本新工芸家連盟の設立に参加し、評議員をつとめました。
作風は表面に多くの装飾をほどこした縄文土器風の作品が多かったが、後に左右非対称の形態等にプリミティブな要素は残しながら、より幾何学的で単純な製形を行なうようになり、晩年には円筒、円錐型を変形させ左右非対称の単純な形態の表面を微妙に波打たせ、斬新な作風を示しました。