村瀬治兵衛の作品を買取ります
村瀬治兵衛は代々名古屋の木工ろくろの木地師として現在まで続いている家の当主が受け継ぐ名前で、当代で3代目となっており、木地師としては7代目となっております。
初代は「透かすと向う側の光が見える」と言われたほど薄手の挽物を得意とし、また荒挽の大胆さも身に着けており、治兵衛の作風の基礎を作った人物でした。
また、その腕を買われ北大路魯山人に木地師、塗師として椀を作った事がある事でも知られています。
そんな名手である初代はもともと東京で商売をしていた事から一家で東京へ転居し、息子である2代も県立工業学校図案科を卒業してから家業に従事しました。
2代は根来塗、独楽塗を得意とし、現代の治兵衛の作風を確立しています。
そんな偉大な祖父と父親を持つ3代は伝統や既成概念にとらわれる事なく、今の時代や風潮にあった新しい市場を開拓しようと尽力しており、様々な事にチャレンジしています。
また、孫の代まで使えるような漆器作りを心掛けており、実際に自分でも日常食器は漆器を使用しており、漆器の良さを自らアピールしています。
また、漆器は分業で1つの作品を作り上げるのですが、村瀬治兵衛の場合、分業は行わず、木地から塗りまで一貫して一人で制作するスタイルを保っており、独創性の高い作品を作り続けています。