森陶岳の作品を買取ります
森陶岳は岡山県出身の陶芸家です。
窯元六姓の家系につながる森秀次の長男として生まれ、本名を才蔵といいます。
桃山時代から続く備前の窯元を継承し、備前焼の研究と作陶を続けています。
大学を卒業し、中学校の美術教師をつとめますが、3年で退職し、陶芸の世界に入りました。
当初は川砂を混ぜたり、象嵌技法を取り入れた独自の造形を生み出す事に尽力しており、明るい土味で整然とした作品を手掛けてきました。
また、森家に伝わる古備前の1つである黒備前にも秀作を見せており、数々の展覧会で受賞を重ね、多くの作品が美術館などに収蔵されています。
しかし、いくら作品を作っても満足いく作品を作り出す事ができず、古備前再現を目指し、昔の手法を用いるためにいくつもの大窯を築き、最大80メートルもある大窯での焼成を行うようになります。
また、窯だけではなくそれまでの工程にもこだわりを持ち、古備前が生産されていた大窯時代の共同作業の仕組みを取り入れ、過去の陶工たちと肩を並べられる備前焼を創造する事に力を注いでいます。
一度の窯焚きでは火を入れると窯の大きさにもよりますが、1ヶ月~3ヶ月かかるため、頻繁に窯焚きを行う事はできません。