京都府で生まれた昭和~平成時代に活躍する日本の陶芸家です。
西村徳泉は江戸時代後期に初代・西村徳泉が京都・五条坂に開窯して以来、家業を受け継ぐ者が襲名する名前で、その4代目を受け継いだ人物で、西村家現当主です。
3代・西村徳泉の息子として生まれ、幼い事から父親の仕事を見て育ち、父親から伝統工芸技法を学ぶかたわら清水焼の名家であり父親も師事した6代・清水六兵衛にも師事しました。
代々受け継がれてきた京焼の伝統技法をベースに絢爛たる金襴手、緻密な祥瑞染付を中心に古染付や色絵を駆使した独自の作風を確立しました。
そのため、作品には花鳥や吉祥文といった父親と同じモチーフを制作していますが、まだ完成の域には達しておらず、これからが期待できる作家として注目されています。
西村家の当主として恥じない仕事はしており、1975年に常陸宮家へ『金襴手祥瑞茶碗』を献上してから毎年献上しており、個展を開催しては多くのファンが来場するなどその人気の高さを伺う事ができます。
2008年に4代・西村徳泉を襲名し、京都工芸美術作家協会理事、日本新工芸展審査員としても活躍を見せています。
また、長男も家業を継ぐべく陶芸家の道を選んでおり、個展も開催しています。