塚本満は岐阜県出身の陶芸家で重要無形文化財「白磁・青白磁」保持者である塚本快示を父に持つことでも知られています。
塚本満は塚本快示の長男として生まれており、明治大学経営学部を卒業後に江戸時代中期頃に創業した老舗窯元で知られる快山製陶所(快山窯)に入所し父に師事しています。
塚本満は、中国・景徳鎮、イタリア、台湾などへ陶技研修のために訪れた後に、日本伝統工芸展や東海伝統工芸展などで主に活動していきます。
日本伝統工芸会正会員に認定されてからおよそ2年後に、塚本家の開窯から数えて10代目の当主となり、個展開催の他にも、東海伝統工芸展の審査員や日本工芸理事や日本工芸会東海支部の常任幹事などに就任し活躍しています。
塚本満は中国磁器の技法を研究した事でも知られており、素地に繊細な紋様を施す「繍花(しゅうか)」という技法を駆使し格式の高い作品で知られています。
また作品からは、日本の心だけではなく、アジアの心も感じる事が出来ると評判です。