和田美之助の作品を買取ります
和田美之助は、江戸時代から続く釣鐘鋳造師でその当主が代々受け継ぐ名称で、当代は13代となっております。
初代が京都三条釜座に住み、江戸期釜座の座衆取締など頭として活躍し、「天下一釜師」の称号を与えられた事から和田家の歴史がスタートしました。
3代~9代までは作銘を同じとしており、江戸期では大徳寺、本能寺、妙心寺、黄檗山萬福寺、建仁寺など多くの寺院の釣鐘を多数鋳造しています。
こうして9代までは釣鐘師として活躍していましたが、元治元年の蛤御門の変によって住居のあった場所は長州藩との激戦地となったため家は全焼し、復興できぬまま明治維新を迎えました。
そんな和田家に転機が訪れたのは10代の時でした。
10代は雨宮金寿堂で学び、茶の湯釜、鉄瓶の制作を行うようになり、この頃から釣鐘以外の茶道具の制作を行うようになります。
こうして現代の和田家当主たちは先代の技術を受け継ぎ古作釜の研究を行い、和田家に伝わる秘法を守りながら、現代造形を取り入れた作品を制作しています。
日本各地の有名百貨店で個展を開催しており、炉釜・風炉釜・風炉・花入・燗鍋・火箸・釜かん・五徳などに斬新な作品を見る事ができます。