シュナイダー兄弟 Schneider Freresの作品を買取ります
シュナイダー兄弟はパリ市の近くにあるシャトー・ティエリーで生まれたガラス工芸家で、兄・エルンストは工房の経営を、弟・シャルルはガラス工芸品のデザインと制作を担当し、二人三脚でアール・ヌーヴォー、アール・デコ様式の作品を制作しました。
その作品は主にヨーロッパ各地やアメリカの高級デパートやギャラリー、宝石商などで取り扱われ、人気を博しました。
シュナイダー兄弟の兄・エルンストは当時人気を博していたドーム兄弟の工房で働いており、弟・シャルルはパリ美術アカデミーでデザインを学び、卒業してからエミール・ガレの工房で働いたのち、ドーム兄弟の工房で働くようになりました。
シュナイダー兄弟はドーム兄弟の工房で働きながら、自分たちの工房を持ちたいと考えるようになり独立します。
独立後もドーム兄弟、ミューラー兄弟、ヴィクトール・プルーヴェなどナンシー派のガラス工芸家たちとの交流を深めていき、カメオ技法、パート・ド・ヴェール技法を用いたアール・ヌーヴォーの意匠の作品を多く制作していました。
時は流れ、芸術性を求めた一点もののアール・ヌーヴォーから生産性の高い、簡潔さと合理性を求めたアール・デコへと時代の流行が変化していき、シュナイダー兄弟もそれに合わせてアール・デコのシンプルながらも色調の変化や気泡の混入で特色を出す、幾何学的な作品を手掛けるようになりました。
その一方で、ガラス工芸作家としてのプライドをつぎ込んだアール・ヌーヴォーの作品も手掛けており、これらは現在の中古市場でも高値で取引されています。
シュナイダー兄弟は「Schneider」「Schneider Freres」「Le Verre FrancaisとCharlder」などの商標で作品を制作しており、作品のどこかに刻銘されています。