ランドールはアメリカのハンドメイド・ナイフの真髄であり、誰もが憧れる存在です。
2代目と3代目が継ぐランドールは現在も人気は絶大で、注文から入手まで5年かかると言われています。
Randall Made Knives | ランドール メイド ナイフ |
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創業 | 1938年 |
創業者 | Walter Doane "Bo" Randall, Jr. |
所在地 | アメリカ合衆国フロリダ州オーランド |
ランドールの歴史は、創業者のW.D.ボー・ランドールの趣味としてのナイフ作りから始まっています。
当初は義父の衣料品店で売る程度でしたが 次第に評判を呼び、第二次世界大戦が始まり口コミでミリタリーナイフの問い合わせが殺到しました。
あのロナルド・レーガンとも手紙でやり取りがあったそうです。
『フロリダ州オーランド ナイフマン』という宛先だけで手紙が届くようになったことをきっかけに、本格的な店舗を構えることとなります。
需要が多かったのですが、ハンドメイドと品質にこだわり、大量生産は行いませんでした。
「ランドールナイフは至近距離での戦闘に鋭く対応し、缶詰の蓋を開け、木を切り、水牛の革を着る為に剥いで、それでも鋭いままだ。絶対に手放さない。」とファンから厚い信頼を寄せています。
サバイバルナイフの背に最初にギザギザを入れたのは、ランドールの『サバイバル・アタック』(モデル18)です。
アメリカがソビエトと宇宙開発競争を始めた時代には、NASAからの依頼で宇宙飛行士の為にサバイバルナイフ『アストロ』(モデル17)が開発されます。
1961年に打ち上げられ着水後、海に沈んだマーキュリー・レッドストーン4号の中にあったアストロは、テレビの企画により1999年に引き上げられました。
深度4500mの海底で40年近く過ごしたにも関わらず、アストロは丁寧なクリーニングを行うだけでまだ使える状態であり、現在博物館に展示されています。
現在は創業者ボーの息子のゲイリーが孫のジェイソンとマイケル、そして約20人の職人と共に年間約8000のナイフの生産を行っています。
ナイフを制作する17の工程は、完成までに通常8時間以上かかるそうです。
R.W.ラブレスが始めた『ストック&リムーバル法』という削る製法が主流となる中、頑なに鍛造という熱い鉄をハンマーで叩く製法にこだわり、無骨さと頑丈さが魅力となっています。
現在28のモデルがあり、カスタマイズにも積極的です。
#1 | 多目的ファイティング・ナイフ | 第二次世界大戦時に脚光 |
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#2 | ファイティング・スティレット | 有名なブリティッシュ・コマンド・ナイフがモデル |
レター・オープナー | ||
#3 | ハンター | 万能で頑丈なスポーツマン・ナイフ |
#4 | ビッグゲーム&スキナー | アラスカとカナダのガイドや猟師、スポーツマン向け |
スモールゲーム&スキナー | ||
#5 | キャンプ&トレイル・ナイフ | キャンプとトレイル向け万能ナイフ |
スモールキャンプ&トレイル・ナイフ | キャンプとトレイル向け万能ナイフ | |
#6 | 9インチ 多目的カービング・セット(3点) | 防錆性がある理想的なテーブルナイフ |
#7 | フィッシャーマン-ハンター | 魚捌き用 |
#8 | トラウト&バード・ナイフ | 小魚と鳥捌き用 |
#9 | プロ・スロワー | ナイフ投げ用 |
#10 | ソルト・フィッシャーマン&ハウスホールド・ユーティリティ | ステンレス製で錆びにくく、海水魚や家事に対応 |
#11 | アラスカン・スキナー | アラスカのトミー・トンプソンがデザインした狩猟向け |
#12 | ベア・ボウイ | 熊などの大型狩猟向け |
リトルベア・ボウイ | ||
スポーツマン・ボウイ | スポーツ向けのボウイ・ナイフ | |
6インチ スポーツマン・ボウイ | ||
スミソニアン・ボウイ | 1世紀前の有名なボウイ・ナイフのレプリカ | |
レイモンド・ソープ・ボウイ | Raymond W. Thorpが提供したデザイン | |
コンフェデレート・ボウイ | 南北戦争時に南軍が使用したタイプが元 | |
#13 | アーカンソー・トゥースピック | 南北戦争時代に有名であったスティレット・ダガーのレプリカ |
スモール・アーカンソー・トゥースピック | ||
#14 | アタック | 戦闘やサバイバルに適したナイフ |
#15 | エアマン | 航空乗務員の生存と戦闘向け |
#16 | ダイバー | ダイバー向け、海水での使用に耐久性 |
#16 SP1 | ファイター | 戦い向け |
#17 | アストロ | 宇宙飛行士向け |
#18 | アタック・サバイバル | 背にギザギザが付いた元祖サバイバルナイフ |
#19 | ブッシュマスター | キャンプと狩猟向け |
#20 | ユーコン・スキナー | ワード・ゲイにより設計された狩猟用 |
#21 | リトル・ゲーム | 小さく繊細な作業向き |
#22 | アウトドア・マン | 野外活動愛好家向け |
#23 | ゲーム・マスター | モデル19に近い、狩猟向け |
#24 | ガーディアン | 警察や秘密捜査官の自己防衛向け |
#25 | トラッパー | 狩猟やアウトドア向け |
#26 | パスファインダー | 狩猟やアウトドア向け |
#27 | トレイルブレイザー | 頑丈なスポーツマンナイフ |
ミニトレイルブレイザー | ||
#27M | コッパー・ミニチュア | #27ミニの銅版 |
#28 | ウッズマン | 狩猟とアウトドア向け |
日本で圧倒的な人気を誇るラブレスのナイフですが、誕生のきっかけはランドールのナイフが人気すぎて買えなかったことから、R.W.ラブレスが自分でナイフを作ったことです。
R.W.ラブレスは最初の10年はランドールに似た製品を制作しています。
次第に独自性を出し、繊細なデザインで現在の人気を獲得しました。
しかし『ストック&リムーバル法』という削る製法は手軽な反面、鍛造のナイフのほうが強いこともありランドールにも根強い人気があります。
ランドールナイフはナイフの状態によって価格が大きく変動し、特に錆や研ぎ減り、使用度が高いとその分価格が下がってしまいます。
付属品の収納ケースとシャープナーも重要で、お持ちの場合はプラス査定となるので必ず一緒にお出し下さい。
もし錆びてしまっている場合、ご自身にナイフのお手入れの経験がない場合は錆が進行する前にそのまま査定に出すことをお勧めします。
研ぎ方も誤ると原型を損ねてしまいますのでご注意下さい。
いわの美術ではランドールナイフのお買取りを強化中です。
コレクションの処分や財産分与などで、売却をお考えのランドールナイフをお持ちではないでしょうか?
今回お買取りしたランドールナイフはモデル5のキャンプ&トレイルナイフです。
柄の部分の破損が見られますが、刃の部分は比較的良好であったこと、収納ケースとシャープナーも一緒でプラス査定となり、高価買取となりました。
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