今回お買取したお品物は、17弦琴(17弦箏)という和楽器の和琴です。
琴は、中国から朝鮮半島経由で奈良時代に伝来した楽器で「楽箏(がくそう)」という名称で伝わったのが最初とされています。
とても古い歴史を持つ楽器のとして知られている琴という字の書き方は、一般的には「琴」と書くと思いますが、正確には「箏」と書きます。
そもそも、「こと」は弦楽器の総称でしたが、現在「琴」と呼ばれている形のものがポピュラーになり、独立した「琴」の呼び方として定着したとされています。
ちなみに、箏と琴はまったく違う楽器で、違いとしては音の高さを変える柱(じ)と呼ばれるブリッジの有無で、箏はこの柱の位置で音の高さを調整できます。
それに対して琴には柱が無く、絃(げん)を抑える指の位置で音の高さを変える楽器で、スチールギターや大正琴などがこれにあたります。
そんな琴の中でも、今回お買取した琴は17絃琴で、かなり大きなサイズの琴です。
そのため、男性や若者であれば握力や体力があるので、もの凄い音量を鳴らし、演奏者の全力をぶつけることができるといわれています。
ちなみに、このサイズになってくると、個人差はありますが、絃の幅の広さや絃の太さが、一般女性の手の大きさでは弾きにくく感じるようで、絃の太さによって絃と絃の幅に違いが生まれるため、中には自分の手に合うように調整している方もいるようです。
また、絃に使われる材料も絹、テトロン、ナイロンなども好みによって変更ができます。
そんな17弦琴の買取となりましたが、酷く目立つような傷や割れ、カビなどもない素敵なお品物ということもあり、高価買取となりました。
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