今回、いわの美術がお買取したお品物は、岡田屋布施の長胴太鼓です。
岡田屋布施は東京浅草に店舗を構える和太鼓の老舗で、和太鼓製作で有名な宮本卯之助商店の交差点の反対側にあり、創業180年の歴史を持っています。
様々な人に愛される太鼓造りを日夜研究しており、世代を超えて何代にも渡って使い続けられるように胴材には国産のケヤキを使用し、最低でも3年間じっくりと寝かせ、日本のあらゆる気候に耐えられるようにしています。
しかも、十分に寝かせてた胴材を5種類以上ものカンナを駆使し、丸二日かけて丁寧に削り込んだ後、4~5回繰り返し塗装が行われ、素材の美しさや木目を最大限にいかした最高級の色艶を引き出しています。
そして、太鼓に使われる皮は国産の赤牛を使用し、より品質価値の高い厚手の部分を熟練した職人が裁断し、鋲、鐶、塗料、台、紐など各部位の素材も国産の良質なものを厳選して使用しています。
このように、岡田屋布施では素材からこだわり、長胴太鼓だけでも常に300点以上の在庫を所有し、素材・木目・サイズ・デザイン・価格などどんな要望にもすぐに応えられるようにしているそうです。
また、和太鼓の修理も行っており、岡田屋布施で作った和太鼓はもちろん、他で購入した和太鼓も皮の張り替えや胴の修理を行うなど、和太鼓のスペシャリストとして完璧な仕事をこなしています。
さて、今回お買取した岡田屋布施の和太鼓ですが、長胴太鼓と呼ばれる一般的な和太鼓で、ケヤキを使用した立派なものでした。
胴の部分にひび割れがあったのは買取額の減額に繋がりましたが、岡田屋布施の和太鼓は人気ですので、買取を行いました。
ちなみに、岡田屋布施の長胴太鼓にはケヤキよりも安価でケヤキのような美しい木目を持つ栓(セン)の長胴太鼓もあり、リーズナブルな長胴太鼓という事で、岡田屋布施でもよく売れている和太鼓として知られています。
また、木目の美しさがイマイチで黒ずんでいたり、虫食いなどがあり見た目が劣る和太鼓は特価品として販売していますが、和太鼓の品質は通常のものとは変わりません。
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