こちらの作品は、現代日本画の重鎮の一人であり現在も活躍中の滝沢具幸による『雨後』です。
山間の風景が描かれたこの作品は抽象的で一見 油彩画に見えますが、和紙に岩絵具で描かれた日本画となります。
常に自身の世界を深め、自然の根源を追求しているそうで、こちらの『雨後』も雨上がりの空気の移ろいを見事に表現し、偉大な自然の神秘を感じさせる作品ではないでしょうか。
滝沢具幸
滝沢具幸は1941年 長野県の自然豊かな環境で生まれ育ち、中学時代から絵の才能を見せ、東京藝術大学そして大学院で日本画を学び、在学中すでに入賞などしています。
大学院修了の翌1967年、大学からの師・吉岡堅二の助手として法隆寺金堂壁画模写の事業に参加、更に翌年には東京藝術大学中世オリエント遺跡学術調査員としてトルコ、カッパドキアの壁画模写などに携わりました。
その後『創画会』を活躍の基盤とし、更には『地の会』『遊星会』『第四次 椿会』などの幅広い活動を通してグループ展や個展を開催し仲間と切磋琢磨します。
MOA美術館 岡田茂吉大賞を始めとする数々の受賞、富山県立近代美術館買い上げなどを受けた他、武蔵野美術大学教授も務めました。
現在は創画会の副理事そして武蔵野美術大学の名誉教授であり、2021年度は滝沢具幸・広田稔・笹本正明の三人展が開催されるなど第一線で活動中です。
作風
滝沢具幸は自然の風景や花をモチーフにすることが多い他、人物も描いています。
従来の花鳥風月を抒情的に描いてきた日本画ではなく、色彩と形が非常にユニークで抽象的な、形式に囚われない日本画が特徴で、目の前の物体の形をそのままなぞるのではなく、自分の目と心のフィルターを通して消化し、自分の形として造形するそうです。
日本画の好きなところは『空気』であるといい、色と色の移ろい、面と形の絡みなどで生じる空気は、絵に感動を呼び込む、絵を描く理由そのものだと言います。
空気と色の感覚を大切にして、季節の移ろいや霧が立つ様子など『移行』を捉えて表現しているそうで、先鋭的な非具象でありながら柔らかで穏やかな魅力を併せ持ちます。
今も活躍中であり、現代の日本画壇を担う代表画家の一人です。
滝沢具幸の作品をお買取りいたします。
いわの美術では滝沢具幸の作品を買取強化中です。
また、グループ展などで滝沢具幸と共に活動した以下の画家の作品もお売りになりたい場合はご連絡下さい。
お買取り対象画家
池田幹雄 大森運夫 小嶋悠司 毛利武彦 渡辺学
大野俶嵩 小野隆生 中野弘彦 野見山暁治 堀浩哉 百瀬寿 李禹煥 広田稔 笹本正明
ごく一部ですが、作品の出来や状態によってはお買取り対象外となることもあります。
一方で人気のモチーフや肉筆画は高価買取が出やすい傾向です。
いわの美術では最新の中古市場の動向を反映した、誠実な査定を行っております。
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