様々な表情を見せる墨文字と絵画が融合した書画は東洋ならではの芸術作品です。
どんな書画が高く買取りできるのか、こちらでご紹介いたします。
書画とは
主に東アジアにおいて多く見られる美術様式で、墨で文字だけを書いた作品や、一つの作品中に「書」と「絵画」が一緒に描かれた作品を一般的に書画と呼びます。
ただし、墨で文字が書かれたもの全てが「書画」と呼べるわけではなく、鑑賞用として表装を施された掛軸や巻物など、美術的価値が認められるものだけが書画と呼ばれるのです。
では、どんな書画であれば買取り対象なのか、詳しくご説明いたします。
買取対象の書画とは
*有名な作家か否か
まず、有名な作家かそうでないかは重要なポイントです。
いくら作品の出来が良くても無名の作家のものでは買取は難しい場合が殆どです。
中国有名作家
【書+絵画】
●呉 昌碩(ご しょうせき)
●斉 白石(せい/さい はくせき)
●仇英(きゅうえい)
●趙 孟頫(ちょうもうふ)
●黄 賓虹(こう ひんこう)
●徐渭(じょい)
●梁楷(りょうかい)
●丁衍庸(テイエンヨウ)
【書のみ】
●欧陽 詢(おうよう じゅん)
●王羲之(おう ぎし)
●査士標(さしひょう)
●褚遂良(ちょ すいりょう) など
日本の有名作家
【書+絵画】
●雪舟(せっしゅう)
●谷文晁(たにぶんちょう)
●富岡鉄斎(とみおかてっさい)
●周文(しゅうぶん)
●如拙(じょせつ)
●尾形乾山
●与謝蕪村(よさぶそん)
【書のみ】
●橘逸勢
●小野道風
●藤原行成 谷文晁 山水初夏
●近衛信尹
●勝海舟
●頼山陽 など
*時代
描かれた時代が古いほど高価買取りが期待できます。
古い時代のものは現存数が少なく希少価値が上がっているからです。
中国の作品ですと、文化大革命(1966年~1976)により貴重な芸術作品が数多く破棄
されたという悲しい歴史も相まって、1966年以前の作品はより希少価値が高くなって
いるようです。
*状態
古いものほど価値が上がる傾向にあるので、経年による多少の劣化は致しかたないと
言えますが、保管状況が悪く、作品自体にひどいシミや日焼け、カビや破れなどがあると、
いくら有名作家の作品で、人気の図柄が描かれていても、価値が下がってしまい
お買取不可能という場合もございます。
また、破損やシミやカビがあるからといって、個人で修復されるのはおススメ出来ません!
更に商品価値を下げてしまうこともあります。
風通しの良い場所に保管し、少しでも良い状態を保つようになされて下さい。
*付属品の有無
共箱、鑑定証、保証書などの有る無しは買取り価格に影響してきます。
有無をご確認ください。
*真贋
有名作家であればあれるほど贋作や工芸品が多く出回り、
真贋の見極めが大変難しいお品物です。
昔から家宝として飾られているが、共箱や鑑定書がなく謂れが分からない。
中国で本物と言われて買った品。以前おじいちゃんが日本の古美術商で買ってきた。
など、お気になる品がございましたら是非ご相談ください!
おわりに
中国バブルは一時期のような勢いを失ってはいますが、自国の美術作品を買い求める動きは益々盛り上がりをみせています。
ご自宅に眠っている書画がございましたら是非いわの美術までご相談ください!
経験豊富な査定員が拝見致します!
皆様からのご連絡お待ちいたしております!