絹谷幸二 リトグラフ 『日月万丈富嶽』
写真の作品は現代アートの重鎮 絹谷幸二による『日月万丈富嶽』です。
富嶽(ふがく)は富士山の別名で、赤富士から流れる川は赤に象徴される鉄の滋養分を運び、私達の体を育てるイメージだそうです。
溢れ出るエネルギーを感じさせる、元気を貰える作品ではないでしょうか。
絹谷 幸二 (きぬたに こうじ)
絹谷幸二は1943年 奈良県に生まれ、小学生1年生ですでに油絵を習い始めています。
東京芸大に進み大学で油彩画を専攻しました。
絹谷幸二の代名詞とも言えるフレスコ画に興味を持ったのは、大学の研究旅行で見た奈良 法隆寺の金堂壁画がきっかけでした。
大学院では壁画を専攻し、卒業後はイタリアへ留学(1971~1973年)、この時に古典フレスコ画の技術を磨き、イタリア独特の鮮烈な色彩に影響を受けます。
留学中に描いた作品はヴェネツィア近代美術館に買い上げられ、帰国後は歴代最年少(31歳)で安井賞を受賞するなど、早くから注目を浴びました。
その後も活躍は留まることがなく、数々の受賞、東京芸術大学 教授就任、長野冬季五輪公式ポスター制作、文化功労者 選出など、まさに現代アート界の巨匠です。
2016年に大阪で開館した『絹谷幸二 天空美術館』は、絵の中に飛び込む3D映像での展示や、本人による解説をVR体験で提供するなど、次世代の美術館となっています。
今まさに日本の芸術を牽引中の絹谷幸二、今後の活躍も楽しみです。
フレスコ画
イタリアで発達した壁に描かれるフレスコ画は、壁に漆喰を塗り、その漆喰がフレスコ(新鮮)なうちに顔料で描く技法です。
乾いてしまうと耐水となり保存には適していましたが、やり直しができないことから高い技術と計画性が問われます。
イタリア語でフレスコ(fresco)は形容詞『新鮮な』という意味で、実際にはイタリアでは名詞の『アフレスコ(affresco)』と呼ばれています。
そのことから、イタリアでフレスコ画を学んだ絹谷幸二も『アフレスコ画』と発音しているそうです
フレスコ画は壁だけに描く訳ではなく、油絵のように板に描くこともでき、キャンバスを張る代わりに漆喰を塗ります。
絹谷幸二はこのフレスコ画法に日本画の画材を取り入れた独自の画法を確立しました。
絹谷幸二の他にもフレスコ画で注目されている画家がいます。
絹谷幸二より3歳年下で同時期にイタリア留学をしている有元利夫は、同じフレスコ画ですが作風は正反対で静寂感のある落ち着いた色調です。
有元利夫も素晴らしい画家でしたが、38歳で夭折しています。
同じく3歳年下で紺綬褒章を受章している金森良泰は、仏の世界を中心に宇宙を感じさせる幻想的な作風です。
ファイナル・ファンタジーのキャラデザインで知られるアニメーターの天野喜孝もフレスコ画の作品を制作しています。
いわの美術では有元利夫、金森良泰、天野喜孝のフレスコ画もお買取りいたしますので、まずはご連絡下さい。
赤富士
夏の終わりから秋にかけての早朝に、雲や霧と光の条件によって富士山が赤く染まる現象が起こるそうです。
極稀にしか見ることができないので、鑑賞すると縁起が良いとされています。
災厄から免れたり、商売繁盛などの願いが叶うご利益があるそうです。
絵画のモチーフとなったのは江戸時代の後期頃から、鈴木芙蓉や野呂介石、葛飾北斎が赤富士を描いています。
続いて林武、横山操、片岡球子、福王寺法林、田崎広助も赤富士の作品を残しました。
現代画家では絹谷幸二の他、草間彌生が特に有名です。
いわの美術では鈴木芙蓉、野呂介石、葛飾北斎、林武、横山操、片岡球子、福王寺法林、田崎広助、草間彌生の作品もお買取りいたしております。
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