赤い花の上に座っている金髪の妖精が優しく手を添えている2つの小さな光は、よく見るとさらに小さな妖精であり背中に天然ダイヤモンドがあしらわれています。
闇の中の優しい光、そして羽根の質感が素晴らしい作品です。
こちらの妖精は裸ですが、同じ構図で薄絹をまとった妖精のナイトライトも存在します。
その他、妖精が赤い花に座っている絵はファーストライト(First light)とトランスセンデンス(Transcendence)があり、いずれも光の描写が神秘的で優しさに包まれるような作品です。
カーク・レイナート (Kirk Reinert)
1955年アメリカで生まれ育ったカーク・レイナートは、スポーツ漫画家の祖父と、アニメーターの叔父からの影響もあり、幼い頃から絵に興味を持ちます。
クーパー美術学校で制作アートとデザインを学びますが、絵は独学で腕を磨いたそうです。
卒業後はイラストレーター兼デザイナーとして活動した後、3年半後に自身のスタジオを設立し、ファンタジー、ホラー、サイエンスフィクションの分野でイラストレーターとして活躍しました。
ブックカバーアーティストとして人気を博し200以上のブックカバーを制作し、年間ベスト・ブックカバーに4回選出されるほどの実力です。
この頃の作品は不気味なファンタジー調やホラーな作風でしたが、転機が訪れます。
それは1990年にスピリチュアル・ヒーラー兼デザイナーでもあるリリ・ファレル(Lilli Farrell)と出会い、コラボを始めたことです。
1993年に二人で制作した絵画は日本で爆発的な人気となり、ヒーリングアートという新しい分野を確立し、翌年には日本のアールビバンと販売契約となり、以来 年1~2回の頻度で来日し各地で個展を開いています。
地元アメリカよりも日本でより成功しているという点で、クリスチャン・ラッセンやシム・シメールと共通している画家です。
アメリカでの評価も高く、2010年にジョージ・ルーカスの著者として発行された画集『Star Wars Visions』は世界の有名イラストレーター約100名によるスター・ウォーズをテーマにしたイラストが掲載されており、カーク・レイナートも選出されています。
ちなみに日本からは天野喜孝、美樹本晴彦、西又葵が選ばれました。
近年はコロナの影響で来日は出来ていないものの、個展は日本各地で開催しており、Zoomでファンに挨拶するなどして活動を続けています。
作風
日本で人気のヒーリングアートは妖精やユニコーンを描いた『フェアリーシリーズ』と生まれたてのうさぎなどの動物がモチーフである『ベイビーアニマルシリーズ』があります。
妖精は座っている描写が非常に多く、動物はオーロラをバックにそれを見つめている様子が頻繁に描かれています。
小さく強い光源を逆光で照らしモチーフを幻想的に表現する他、オーロラ・太陽・月からの逆光を優しく描くなど、光の描写が素晴らしい画家です。
このファンタジーな作風で日本では女性のファンが多いですが、アメリカではこのヒーリングアートの他に不気味でダークな作品の制作も続けており、カーク・レイナートの違った一面が垣間見えます。
カーク・レイナートは現在ニューヨーク州の北部に住み制作を続けており、今後の活躍も楽しみな画家です。
カーク・レイナートの作品をお買取りいたします。
いわの美術ではカーク・レイナートのリトグラフなどの作品を買取強化中です。
リトグラフはカーク・レイナートが金ペンで直筆サインをしており、今回お買取りいたしましたリトグラフのように天然ダイヤモンドが入っている場合はプラス査定となります。
ポスターなどの量産品はお買取り対象外となりますのでご了承下さい。
カーク・レイナートは癒やされるヒーリングアートということでファンを獲得し人気ですが、このようにスピリチュアルや縁起物は画家自身やその周辺のイメージも重視されています。
そういう点で一般のアート作品よりもリスクが高いことは否定できず、人気を保っている今が良い売り時かもしれません。
またカーク・レイナートと同様に活躍している以下の現代イラストレーターの作品もお買取りしております。
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