こちらのお品物は、いわの美術でお買取りした鈴木爽司による『色絵金銀彩 草花ニ四拾雀之図香炉』です。
鈴木爽司が得意とする金彩と銀彩を施す『色絵金銀彩』が用いられており、鈴木家の伝統を受け継いだ京都らしい雅さと、現代感覚の美しさを併せ持つ魅力の逸品です。
鈴木爽司
鈴木爽司は陶芸一族で有名な京都の鈴木家に生まれます。
祖父の築いた『黒門』と呼ばれる泉涌寺地区には複数の登り窯と工房、そして一族の住まいがありました。
幼い頃から陶芸に慣れ親しんだこともあり、鈴木爽司は僅か12歳で京都府工芸美術展に入選します。
鈴木家の伝統である磁器型物そして花鳥画の技法を受け継ぐ一方で、黒門に滞在していた富本憲吉の影響を強く受けました。
京都市立美術大学に進み、卒業の翌年には日展に初出品で入選します。
そして六代 清水六兵衛から薫陶を受けたそうです。
以後も京都府工芸美術展 優勝、京都市長賞、現代工芸美術展で現代工芸賞など受賞を重ねました。
京焼き・花鳥画の第一人者として現在も活躍中です。
色絵金銀彩
鈴木爽司が得意とする色絵金銀彩は、師である富本憲吉が京都に移り住んだ晩年に好んで用いていたことで有名です。
元々、金彩と銀彩は融点が異なることから同時焼付が不可能でした。
富本憲吉は研究を重ね、1952年(鈴木爽司が13歳の頃) 銀泥に白金を混ぜることで金銀彩の併用に成功します。
以後多くの陶芸家が用いるようになり、鈴木爽司も技を極めています。
幾何的な模様が多かった師・富本憲吉に対して、鈴木爽司は花鳥画を中心とした絵画的な表現を好んでいます。
鈴木爽司の作品を探しています。
いわの美術では鈴木爽司の作品の買取強化中です。
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