ハンドメイド・パイプの天才と名高いヨーン・ミッケの作品です。
『MICKE MAKE』の刻印と共に作品番号・年度が刻まれています。
ヨーン・ミッケの略歴
デンマークのコペンハーゲンで生まれ育ったヨーン・ミッケは子供の頃からよく絵を描いており、12歳からはいくつかのパイプを作成していたそうです。
ただパイプ作成は遊びの範囲で、父親が医者であったこともあり、薬学の道へ進みました。
1958年、20歳の時に大学の長期休暇を利用して訪れたボーンホルム島の美しさに魅了され、翌年も滞在し、趣味の釣りを通じてパイプ界の巨匠シクステン・イヴァルソンと友達になりました。
元々人に使われる仕事を嫌っていたので6年間学んだ薬学を選ばず、卒業後はシクステン・イヴァルソンの元で1年間修行しますが、修行ではずっとマウスピースばかり作らされていたそうです。
この時、同門のイエス・コノウィッチやボー・ノルドと交流を深めます。
また、師匠の息子のラルス・イヴァルソンとは特に親しくほぼ毎日電話する仲になり、それはヨーン・ミッケが亡くなるまで続いたそうです。
1年間の修行を終えた1963年、ヨーン・ミッケは惚れ込んだボーンホルム島に移り住み、独立します。
ホーンホルム島の自然に囲まれ、独創的なパイプを次々と作成し、稀代の天才として一躍有名になりました。
そして当時、デトロイトの自動車産業が好景気であったアメリカ人を虜にし、買い占められます。
1970年代に入るとデトロイトの勢いがなくなり、今度は日本人がヨーン・ミッケのパイプの魅力に囚われました。
このことからヨーン・ミッケは自国の他にアメリカと日本に多くのファンがいて、2005年に亡くなった後も高い人気を保っています。
残念ながらヨーン・ミッケは弟子を取りませんでしたが、娘のマレーネ・ミッケ(Marlene Micke)が日本の柘製作所で2015年から勉強を始め、2017年にシカゴのパイプ展示会でデビューしました。
ヨーン・ミッケの作品
ヨーン・ミッケは典型的で優美なパイプを作る一方、女性のお尻の形のパイプなど、かなり思い切った作品も有名です。
魅力は多彩なデザインだけでなく、口にくわえた時のバランスの良さは究極と言えます。
自身は修行の影響かマウスピースを作ることを非常に嫌がっていましたが、ヨーン・ミッケの作るマウスピースは薄く美しく、他の追随を許しません。
大人気のヨーン・ミッケでしたが、こだわりが強かった関係で作品数が非常に少なく、年間30~40本しか作成しませんでした。
本人が特に良い出来と認めた作品にはシマウマの刻印が追加されており、更にはシマウマ3個入りの最上級の作品もあるらしいのですが、存在自体確認が難しい伝説級の刻印となっております。
『OWN』の刻印はヨーン・ミッケが自分で使うことを決めた作品となるので、こちらも大変貴重です。
またヨーン・ミッケ自身が新聞紙を貼ったケースを共箱としていて、わざわざ裸の女性を切り抜いて貼っているケースもあります。
この共箱があるとプラス査定になるので、お持ちの場合は必ず一緒に保管下さい。
ヨーン・ミッケのパイプをお買取りいたします。
いわの美術ではヨーン・ミッケの作品の買取実績が豊富です。
ハンドメイド・パイプ全般のお買取りを得意としており、師匠のシクステン・イヴァルソン、その息子のラルス・イヴァルソン、イエス・コノウィッチなど様々な作家の作品をお買取りしております。
その他の作家のパイプも買取対象かどうか、お気軽にお問い合わせをお願いいたします。
写メを送信することにより手軽に無料査定を受けることができる、WEB無料査定 又はLINE無料査定をご利用下さい。
お電話でのお問い合わせも受け付けております。
ご売却はお客様のご納得の場合のみ行っておりますので、初めてのお客様も安心してご活用下さいませ。
スタッフ一同お客様からのご連絡を心よりお待ちいたしております。