【骨董品買取の豆知識】蔵の整理・解体で出てきた骨董品はどうする?骨董品の処分方法
蔵を整理・解体した際に思い掛けず出てくることがある骨董品。処分する方法はいくつかありますが、それぞれのメリットと注意点を把握した上で選択したいですね。
今回は、骨董品の処分方法について、考えられるケース別にご紹介します。
【ケース1】骨董品を廃棄処分する
住宅から骨董品が見つかるケースで最も多いとされるのは、家の解体時です。古くなった家を取り壊す際に、蔵の奥から骨董品が見つかり、処分方法に悩むケースは少なくありません。
蔵にしまい込まれているような骨董品の多くは普通のゴミとして処分できないため、廃棄する際は不用品の処分業者に有料で依頼したり、地域で決められた方法で処分したりすることになります。地域ごとに必要な手順は異なるため、お住まいの地方自治体窓口などに相談しましょう。多くの場合は有料で処分することになるため、高価な骨董品が紛れていないか確認できた後に利用することをおすすめします。
【ケース2】知り合いに譲渡する
骨董品の処分方法の1つとして、知り合いへの譲渡が挙げられます。骨董品が好きな方には喜ばれるかもしれませんが、気になるのは税法上の扱いです。骨董品を知り合いへ譲渡する場合、課税の対象になるのでしょうか。
結論から言うと、骨董品も贈与税の対象になります。非課税枠110万円を超える場合に贈与税の課税対象となり、相手が身内であっても適用されるのです。善意で贈った骨董品が課税対象になってしまうのは残念ではありますが、譲渡した相手に迷惑を掛ける可能性もあることを覚えておきましょう。
【ケース3】ネットオークションに掛ける
インターネットが普及した現代では、「骨董品をネットオークションに掛ける」という手段も一般的になりつつあります。骨董品をネットオークションで売却する際には、詳細な解説を付けることが不可欠です。
骨董品の場合、誰がいつ作ったか、保存状態はどうか、などによって価値が大きく左右されます。より高く売るためには、正確で詳細な情報を丁寧に記載することが望ましいでしょう。
ネットオークションではネット上でしか相手とやり取りできないため、トラブルをあらかじめ防ぐ工夫がポイントになります。独自に調べた情報のみで詳細を記載すると、落札者との間でトラブルが発生するリスクが高まります。
情報を得るために無料査定を利用する手も考えられますが、手間やリスクを考えると、よほど高価な骨董品でない限りはそのまま買取業者に買い取ってもらった方がメリットはあるかもしれません。
【ケース4】骨董品専門の買取業者に売却する
骨董品の整理手段として最も一般的とされるのが、専門業者に買取を依頼することです。現在は骨董品を専門とする買取業者が数多く存在しているため、ネットを利用して最適な買取先を探すことができます。
業者に依頼する場合には、キャッチコピーやサイトの華やかさに惑わされず、取引内容重視で選ぶように心掛けましょう。その業者の強みはどこなのか、取扱品目が合致しているか、査定方法に問題がないか、取引に関して不明瞭ではないか、信頼できる鑑定士がいるか…。確認すべき点は意外と多くあります。
個人ブログの優良業者ランキングなどは情報が数年前の場合もあるため、あくまで参考程度にとどめて、実際に公式ホームページを訪問して確認するようにしましょう。
おわりに
ただ処分するだけでも、それなりの労力が必要な骨董品。処分にお金が掛かるため、蔵の整理で大量の骨董品が出てきた場合には身動きが取れなくなってしまう場合もあるかもしれません。無料で査定してくれる業者も多いので、一度相談してみてはいかがでしょうか?
「いわの美術」では、骨董品・美術品などの全国出張買取を無料で実施しています。蔵の中をまるごと査定することも可能です。蔵の整理・解体で出てきた骨董品の査定にも、ぜひご利用ください。