古書・古典籍のお買取り
古書・古本は、一度人の手に渡ったもの、出版年が古く現在の出版社・書店の流通網にないものを取り扱う、古書店・古本屋で販売される書籍です。
古書と古本は語の用法に区別があり、古書は絶版となり新刊本での入手が不可能となった書籍を指し、古本は新刊の発行もある古書に比べ新しいものとなります。
古書の時代の幅は広く、特に古い物、慶應4年(1868年)以前に日本で出版または書写された書籍で、内容と形態に優れた価値のあるものは「古典籍」として珍重されます。
古書のうち希少なものの呼称は、古典籍の他に「稀覯書(きこうしょ)」があり、これはおおむね古典籍と同等の意味です。
稀覯書の定義として、狭義の場合は和書が1850年以前、洋書は1500年以前に刊行・写本されたものを指すようになりました。
古典籍・稀覯書に分類されない比較的新しい時代、昭和などの古書でも、出版数が少ない貴重書や豪華装丁本は古書市場において高値で取引される品物もあります。
いわの美術では古典籍・稀覯書・貴重書のお買取りを行っております。
古書の種類
和本
古典籍の多くは江戸時代のもので、製本方法が現在と異なります。
多くは和紙を和綴じで製本した和本で、冊子装本(列帖装)・糊で綴じた草紙本(粘葉装)・それ以前は巻物状の巻子装本の形式で発行されました。
また、中国産の紙に摺刷したものは唐紙刷と呼ばれ、これも和本に含まれます。
書籍の流通量が現代に比べ格段に少なかった当時の和紙や唐紙は、紙質が良く墨の保存性も相まって、時代の古さのわりに紙面がはっきりと保たれていることが多いのも特徴です。
唐本・漢籍
中国で刊行されたものは唐本・漢籍と呼ばれ、中華民国建国後は中国本と呼ばれます。
中国では1965年から77年にかけて文化大革命があり、国内で多くの書籍が焚書されたため、国内で重要書籍が僅少となってしまいました。
中国国内で絶滅寸前となった古書の中には、中国から多くを学んでいた日本に多く残るものもあり、中古市場に出回ると高値となる傾向にあります。
美術・芸術・中国美術の古書をお買取りいたします!
いわの美術では、古美術・骨董を中心に幅広くお買取りを行っております。
弊社でお買取り可能となる古書は、日本および中国の美術・芸術に関する古書を中心とさせて頂いております。具体的な分野の例は以下となります。
能楽 謡曲 歌舞伎 観世流
神楽 猿楽 田楽
刀剣 刀装具 刀工 鍔
書道書 古名硯 中国篆刻 二玄社
中国美術 中国美術書 仏教書
貴重書となる古い書籍は、なかなか目にする機会も少なく、一見真価がわからずガラクタと思われてしまう事もあります。
ご自宅やご実家のお片付け、蔵の整理などで古い本が出てきた際、古書として売却するにしても古すぎるのでは?とお考えのお品がありましたら、古典籍や貴重書である可能性があります。
ぜひご処分される前に、いわの美術へご相談ください!
貴重書タイトル例
和本作家
井原西鶴、十返舎一九、北尾政演(山東京伝)、菱川師宣、 司馬江漢、蔦屋重三郎、平賀源内、曲亭馬琴、柳亭種彦、大田南畝、 上田秋成
唐本・中国書籍
石鼓文 (原拓本)、顔勤礼碑、太平廣記、芥子園画傳、十竹斎画譜、斉白石画集、百子全書
美術書・豪華装丁本
中国の博物館(講談社)、世界美術大全集(東洋編 西洋編 小学館出版)、明瓷名品図録(学習研究社発行)、古名硯(二玄社出版)、大東美術(大東美術振興会)、故宮法書(国立故宮博物院発行 大日本絵画巧芸美術発売)、世界陶磁全集(小学館)、中国石窟(平凡社 文物出版社)、支那朝鮮古美術展観(山中商会)、ナセル・D・ハリリコレクション 海を渡った日本の美術(同朋舎)、故宮選萃(故宮博物院)、中国璽印集粹(二玄社)、東洋陶磁大観(講談社)