美術品とは?
美術品とは、視覚的、空間的な美を表現する造形芸術全般のことを言い、一般的には絵画・彫刻・建築・工芸などを指すことが多いのですが、明治時代には、文学・音楽なども含めて美術品と呼ばれたそうで、
そのすそ野は広範囲に及んだようです。
このように、一般的には芸術的要素があるものを総称して美術品と呼びますが、中古市場においては、
美術的価値がある絵画・油彩・水彩・書・リトグラフ・工芸品・版画・銅版画・エッチング・彫刻・オブジェ・石版画・グラフィック・芸術写真などが美術品と呼ばれます。
では、中古市場において美術的価値がある作品とはどんなものか?こちらでご紹介いたします。
美術的価値の査定基準
※作家ものである
有名な作家が手掛けたものか否かが先ず重要なポイントとなります。
作品の上手い下手より、誰の作品かが重要とされるのです。
絵画などであれば、作品に残されたサインや画廊などが作家本人の作品だと
証明するシールなどで判断します。
また、茶道具や壺、器などは落款や銘と呼ばれる刻印で判断します。
※希少性が高いもの
●古いものほど希少性は高まります
古いという事は残存しているものが少ないということになり、手に入りにくいからです。
●作家が故人である場合
本人自作の作品は増えないので希少性は高まります。
●量産されていないもの
版画などの場合、摺数が多いとそれだけ世の中に出回っているという事になり、希少価値は低くなります。絵画ですと油絵などは1点ものとなり希少価値は高まります。
※付属品の有り無し
日本の彫刻作品や陶器の花瓶や壺などは共箱と言われる桐材で作られた専用の木箱に納められていることが多く、作品を破損から守る意味合いは勿論のこと、そこに書かれた「銘」と呼ばれる作者の名前や作品名でその作品が本物であると正銘することになり、単なる梱包材ではなく付属品として扱われます。
また、共箱の中には作品を包む為の布や作者の賞歴などを紹介する栞などが入っていることもあるので、そちらも一緒に保管されていた方がより正銘度が増し評価されやすくなります。
※素材そのものに価値がある
「象牙」や「翡翠」「血赤珊瑚」「琥珀」「べっ甲」「金銀製品」などは、素材そのものに希少性があり高値で売買されます。
象牙に彫刻が施されているものや、血赤珊瑚の原木の彫刻などは美術品としての価値が高く、昔から富裕層の間で人気の品です。また、最近中国では「珊瑚バブル」という言葉が市場を賑わすほど、
投資家や富裕層の間で投資目的に珊瑚が買い求められ、更に値段が高騰しています。
象牙に関しましては、ワシントン条約の規約により牙の全形を残した原木、彫象牙、磨き象牙は
全て登録証が必要です。登録票がないと売買できませんので、遺産相続などで手に入れられ売却をお考えの場合は登録票の有無を先ずご確認ください。
まとめ
遺品整理などでよくご相談を受ける美術品のお品ですが、買取り可能なものは案外少ないのが実情です。
お品物のどこかに作家のサインやブランド名があるかを先ずご確認下さい。古伊万里のような古美術品は別として、一般的に作家ものでないものは買取りが難しい場合が殆どです。
また、美術品には贋作も多く出回っていますので、これはどうかな?と思われるお品物がありましたら、
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