田村吉康はイタリア在住の画家・漫画家です。
元々趣味で描いていた絵画は、漫画とは全く異なる写実的な描写を見せています。
この『花娘』はモデリングペーストとアクリル樹脂で固めた上に金箔を貼り、その上からアクリル絵具で手書きされました。
慈悲深い優しい横顔が美しい作品です。
群馬県生まれの田村吉康は15歳で漫画を描き始め、主に集英社の『月刊少年ジャンプ』に出入りし20歳で商業デビュー、そして26歳で『筆神』(2003~2004)を連載しました。
絵画に関しては美大や芸術関係の教育を受けたことはなく 余暇の趣味として取り組んでいたそうです。
2011年 村上隆 主宰の「日本画ZERO」展に絵画を出品したことがきっかけとなり、世界各地での絵画作品発表を重ねました。
2014年にはイタリアに移住、現地のコミックススクールで特別講師を務め、個展やライブドローイングなど精力的に活動します。
また同年、イギリスのファッションブランドMcQ Alexander McQueen とコラボし、田村吉康が描き下ろした漫画がプリントされた生地が使用されました。
そのコラボされた服は歌手のリアーナに着用され、欧米での知名度を更に高めます。
田村吉康は長い間、漫画は安価で大量に刷られ時には自分が望まない大衆受けする描写を描く仕事だと割り切り、絵画とは対極にある物と認識していましたが、出版不況と電子マンガの普及により状況は変わりました。
ネットでの公開は漫画がスピーディかつ大勢から提供され、質の悪い紙の印刷物ではなく高画質画面で閲覧されることからより美しさが求められるようになります。
また雑誌という括りがないことからプロとアマチュアの仕切りもなくなり、今までの雑誌形式の商業スタイルが通用しなくなりました。
この急速な変化に戸惑いながら、現代の日本の漫画やそのルーツ、ポップカルチャーの研究・発表を行っています。
拠点をフランス、オランダと移しながら2018年再びイタリアに戻り、フランスの漫画『DEVIL`s RELICS』(2018~2019)の作画を担当しました。
絵画ではアクリル画に金箔の作品、特に着物の女性を好んで描き、多くの関心を集めています。
精力的に絵画作品に取り組んでおり、今後の作品も期待される、注目の画家です。
漫画やアニメはサブカルチャーと呼ばれ、格式の高い文化とは反対の大衆向けに消費される物として扱われてきました。
また、熱心なファンはオタクと呼ばれ特異な目で見られてきました。
しかし、日本の浮世絵もそのような始まりであったように、今では漫画やアニメもメインカルチャーになってきています。
2011年、荒木飛呂彦がグッチ(Gucci)とのコラボ漫画や店舗のディスプレイを担当、これはハイブランドが漫画を受け入れた歴史的な出来事でした。
この後、漫画やアニメとハイブランドとのコラボが増え、2021年には グッチ×ドラえもん という異色のコラボバッグまで実現しています。
今では日本が誇るポップカルチャーとして、有名漫画家のアートは高い評価を受けています。
いわの美術では幅広くお買取りに対応しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
お買取り強化中の漫画家
漫画家 | 代表作 | お買取り強化中のお品物 |
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尾田栄一郎 | ワンピース | 直筆ネーム、直筆原画、複製原画、リトグラフ、直筆サイン絵色紙、セル画、デュポンとのコラボライター |
岸本斉史 | NARUTO -ナルト- | 筆イラスト、直筆サイン絵色紙、複製原画、リトグラフ |
鳥山明 | ドラゴンボール | 直筆原画・原稿・イラスト、複製原画、シルクスクリーン、セル画、直筆サイン絵色紙、カードダス |
武内直子 | 美少女戦士セーラームーン | 絶版の原画集・設定資料集、セル画、直筆イラスト、直筆サイン絵色紙 |
池田理代子 | ベルサイユのばら | 直筆イラスト、ミクスドメディア、リトグラフ、セル画、複製原画、アサヒ玩具の人形 |
藤子不二雄 | ドラえもん | 直筆原画・原稿・イラスト、ソフビ・ブリキ玩具、直筆サイン絵色紙、セル画、古書、古本、GUCCIとのコラボバッグ |
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石ノ森章太郎 | サイボーグ009、仮面ライダー | 直筆原画・原稿、肉筆イラスト、水彩画、ジークレー、リトグラフ、直筆サイン絵色紙、古書、古本、ソフビ玩具 |
手塚治虫 | 鉄腕アトム、ブラックジャック | 直筆原画・原稿・イラスト、古書、古本、記念メダル |
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