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お茶道具の高価買取ポイント教えます!

お茶道具の高価買取ポイント教えます!

■  茶道具を高価買取してもらう方法とは!!

 

お婆さまが生前お茶の先生をしていらっしゃった。

使わなくなった家の片づけをしていたらお茶道具が出てきた。

生前整理を始めたのだが、若い頃やっていたお茶道具を処分してしまいたい。

等々…お茶道具を処分したいというお問い合わせを弊社でもよく頂きます。

皆さまどうせ売却されるならば少しでもお高く売りたいと言うのが本音ではないでしょうか?

そこで「どういったお品が高価買取となるのか。」「少しでも高く売れるコツはあるのか?」

など簡単にご紹介したいと思います。


■  茶道具とは?


そもそもお茶道具とは何でしょうか?

茶道の心得が少しでもある方ならば、分かって当然の質問かと思われますが、全く知識のない人にとっては未知の世界‼一人暮らしをされていた家主が突然亡くなり、生前使っていたものや仕舞い込んでいたものを身内で片付けなければならなくなったという事例は決して珍しいことではありません。

片付ける側に茶道の知識がなければ、極端なお話をするとお抹茶茶碗も普段使いのお湯呑もお茶道具には変わりないという事にも…。

茶の湯の世界でいうお茶道具とはどんなものか?簡単にご紹介します!


先ずざっくり申し上げますと、茶道に使用する全ての道具を茶道具と呼びます。

その中を細かく見て行くと…


点前道具(お茶を点てるために使用)…茶碗、茶入、茶筅、釜、水指


装飾道具(床の間を飾る)…掛物、花入、香炉

懐石道具(懐石の際に使用)…膳、椀、飯器、酒器

待合、露地道具(待合や露地で使用)…煙草盆、火入、円座、

                    露地草履、蹲踞柄杓

 水屋道具(お勝手で使用)…茶巾盥、茶掃箱、箱炭斗


    一言でお茶道具と言っても、実に幅広い品物があるものですね。


■ 茶道具の査定ポイント


◎作家ものか否か…様々な種類の道具がありますが、種類を問わず作家物かどうかは重要な

           ポイントです!

           作家物で、さらにその作家さんが人間国宝の方であったり、

           有名な方だとお値段もグッとお高くなることもございます!


◎「落款」「銘」「花押」はあるか?

          …作品のどこかに「落款(らっかん)」と呼ばれる刻印のような印や、

          「銘(めい)」と呼ばれる道具に付けられた名前、

          また「花押」と呼ばれる署名の下や署名の代わりに書かれる判子のような

          記号が記されているかも重要ポイントです!

   

    作品が納められていた箱(共箱)の蓋の裏側や、作品の裏側に何らかのサイン

    のようなものがないか先ずご確認ください。

    「落款」や「銘」で有名作家が作ったものだと証明する事が

    出来れば価値もグンと高くなります!

    また、お茶の世界では裏千家や表千家の家元の「花押」が

    入った茶道具はその家元の言わば「お墨付き」とされ、

    更に評価が上がることも‼


◎希少性の高さ有名な偉人に関連する茶道具や、有名な骨董収集家の遺品など

         希少性があるお品と呼ばれます。

         作品としては大して価値のない茶道具だとしても価値が非常に高くなる

         こともありますし、元々高価な茶道具ですと更に付加価値がつき

         高額になることもあります。
         現在最も効果があるとされている物の一つが通称「稲葉天目」で知られる

         国宝 静嘉堂文庫蔵です。曜変天目茶碗の中でも最高の物とされています。


◎保存状態  …有名作家が作った良い作品だったとしても、

         保存状態が悪く汚れや破損があると買取価格はかなり下がってしまいます。

         保存状態の良し悪しも重要なポイントです!


◎付属品も重要 … 作品本体に付属する箱があるとないとでは美術品としての価値が

            大きく違ってきます。


 箱書きに有名宗匠や茶人、大名の筆跡が残されているなど、

古箱付の茶道具であれば市場での価値は上がり価格は高額となります‼


骨董の世界での箱の種類は「書付箱」「共箱」「極め箱」の3種類がございます。

           箱は高価買取の重要な要素の一つとなりますので、是非チェック下さい‼

 

 書付箱(かきつけばこ)

 茶道の家元や高僧、大名など権威のある人物が作品の品名を書いた箱のこと。

 共箱に入った作家物のやきものを納める箱でも、同時につくられるのが原則です。

 

 共箱(ともばこ)

 共箱は、作家が作品の内容を記した「箱書き」のある箱のことを指します。

 箱書きは、共箱の蓋の甲や裏に作品名、作家名が記されており、

 書き方には蓋の甲に「作品名」と「作家名」が書かれているもの、

 蓋の甲に「作品名」、蓋の裏に「作家名」が書かれているものなど、

 いくつかのパターンがあります。


 極箱(きわめばこ)

 作家の親族・後継者、鑑定者が、本人の作品であると認定した箱。

 箱には鑑定・認定した人の箱書きがあり、評価としては、共箱と同等の扱いとなります。

 

流派の違いも理解しておきましょう!


 茶道を知る上で欠かせないのが流派の存在です。

 茶道の歴史は鎌倉時代から始まり、長い歴史の中で様々な流派が生まれ、

 現在では500以上の流派があるとされています。

 

 その中で、メジャーなのが三千家(さんせんけ)と呼ばれる

「表千家」(おもてせんけ)「裏千家」(うらせんけ)

「武者小路千家」(むしゃのこうじせんけ)です。

 

 なぜ三千家がここまでメジャーになったかと言うと、この三千家は

 言わずと知れた茶人・千利休のひ孫たちが作った流派だったからです。

 三千家は跡継ぎを代々一人とする一子相伝とし、奥義は代々跡取りにしか

 伝えられなくなりました。

 このことにより、三千家は増えることがなくなり、

 家元という制度が確立されていくこととなったのです。

 

 ●三千家の違いは…

「表千家」…利休の茶道を正当に次ぎ、千家の古くからの作法を忠実に守ってきた。

       使う道具や所作は裏千家と異なり質素で華やかさはありませんが、

       よりわびさびの心を感じることができます。

「裏千家」表千家に比べて所作や茶道具が華やか。弟子数は最大。

       裏千家は、西洋文化が一気に流入した明治時代や戦後に茶道が衰退しかけて

                しまった時に、大衆を取り込むという方針に転換し

       積極的に茶道の普及に奔走しました。

       教本を出版したり、特に功を奏したのが、学校に茶道具の寄付などを行い

                     学校教育に取り入れてもらったことのようです。

       茶道部でお茶を嗜む女子が増たのも、すそ野が広がった理由の一つです。

「武者小路千家」無駄のない合理的な所作が特徴。

        養子に出されていた次男の宗守が、千家へ戻って武者小路通りに

                        つくったことが名前の由来とされています。

   

  千家十職  

   流派的には三つに大きく分かれる三千家ですが、

   使う道具自体は、「千家十職(せんけじっしょく)」と呼ばれる三千家の好みの道具を

        作る10の家柄に限定されており、多少の家元の好みによりデザインの違いなどは

   ありますが大きく変わることはありません。

   千家の歴史と共に代々作り続けている千家十職。

   千家は敬意を表して職家(職家)と呼ぶそうです。

 

 (十職それぞれの当主の名前と制作担当している品〉

●奥村吉兵衛(表具師) -掛軸などの紙製品

●黒田正玄(竹細工・柄杓師) - 花入、蓋置などの竹製品
●土田友湖(袋師)  ―服紗など布製品

中村宗哲(塗り師)―漆器製品 香合、棗、茶杓など

●永樂善五郎(土風炉・焼物師) -土風呂、色絵付の茶碗や水指などの陶器

●樂吉左衞門(茶碗師)―楽焼の茶碗

●大西清右衛門(釜師)―釜を主体とする鉄製品

●飛来一閑(一閑張細工師)―菓子器、棗などの一閑張の製品

●中川淨益(金物師)―建水などの金工品

●駒沢利斎(指物師)―棚などの木製品

 

卓越した技や技術は創意工夫を重ねながら代々受け継がれていますが、

中川浄益を襲名する中川家は2008年に11代当主が亡くなり残念ながら空席となっています。

千家十職の作品は千家好みということで大変価値があるものとされています。

共箱にそれらしき銘が入っていましたら、ぜひお見逃しなく!

 

 おわりに


全く茶道のことが分からなくとも、上記のチェックポイントを意識しながらお品物をご覧いただけると高価買取が出来そうなお品か否かがお分かり頂けるのではないでしょうか?

ただ、素人判断では難しいお品物も数多くありますので、お手持ちの茶道具の価値を知りたい、

不要になった茶道具を買取ってほしい等のご希望がございましたら、是非「いわの美術」までご気軽にご連絡下さい!弊社では、茶道具の査定・買取を積極的に行っております。

品数が多い場合などは出張買取もさせて頂いております!

 

          皆さまからのお問い合わせお待ちいたしております。


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