こちらは以前いわの美術でお買取りしました、ポール・ギヤマンの『ブルーバックの花と馬』です。
ポール・ギヤマンは近代フランス画壇の中でもきわめて個性的な抽象画家であり、『色彩の魔術師』と呼ばれるほど色の魅力で溢れています。
こちらの作品には花と馬の他にバイオリンも描かれており、同じように花・馬・バイオリンのモチーフで雰囲気の異なるいくつもの作品を残しています。
ポール・ギヤマンの作品をお売りになりたい場合は、いわの美術までご相談下さい。
ポール・ギヤマン (ギアマン)
1926年、フランスで生まれ育ったポール・ギヤマンは、第二次世界大戦中の1943年16歳の時、パリ国立美術学校に入学し、モーリス・ブリアンション教授の指導を受けました。
そして1948年に国立気象センターでの夜勤の仕事をこなし資金を貯め、スペインとイタリア旅行に行き多くのインスピレーションを受けます。
その後1952年に芸術家の登竜門であったローマ大賞を獲得し、フランス国家から受賞者に贈られるローマ留学を受け、才能溢れる留学生が集められたヴィラ・メディチに4年間滞在し、多くの芸術家と交流しました。
留学中の1954年にフェルナン・ムルロのアトリエで当時まだ新技術であったリトグラフの制作を開始しています。
またこのアトリエにマティス、ピカソ、シャガール、ミロなどの芸術家が集まっており生涯の友となりました。
1956年にパリ留学を終了し、エコール・ド・パリ展で注目を浴び、フランス政府買い上げの他、更に活躍の場を世界に広げます。
アメリカのヒューストンで初の個展を開催し、その後はアメリカ各地、メキシコ、カナダ、ロシア、欧州各地など世界中で開催しました。
1968年には日本に初来日し個展を開催しその後も数多く来日し、ホテル・ニューオータニの壁画、東京ドームホテルの客室向けオリジナル作品、大阪のフェニックスホールの壁に飾られた連作があります。
主に南フランスに住み、2007年に81歳で生涯を閉じました。
日本の山形美術館に買い上げされている他、パリ市立美術館やシカゴ美術館など世界中で収蔵されています。
作風
今回お買取りした花、人気の高い馬、他に人物や裸婦、楽器などをモチーフに描いていますが、総じて抽象的表現に近く、シルエットに陰影を付けたような独自のフォルム描写が特徴です。
ポール・ギヤマン自身が「色彩は私の言語です。」と語っているように、その色彩が素晴らしく、1つの作品の中で暖色と寒色の両方を用い、鮮やかな対比の美しさと、明るい中でもどこか憂いを感じさせる叙情的な魅力があります。
この独特の表現で、近代フランス画壇の中でもひときわ輝いている存在です。
ポール・ギヤマンの作品をお買取りいたします。
いわの美術ではポール・ギヤマンの油彩画、水彩画、リトグラフなどの作品を買取強化中です。
買取価格は作品そのものの出来や保存状態にもよるのですが、油彩や水彩などの肉筆画はその希少性から、高価買取が多く出ています。
リトグラフに関しては、良い作品であっても発行部数が多いと買取価格が下がる傾向があります。
ポール・ギヤマンのリトグラフは発行部数が120部と少ない場合や、多い場合は3000部など幅がありますので、査定の場合には重要なポイントです。
ご売却をお考えの場合は、まずは写真を送信することによりお手軽に無料査定を受けることができる、WEB無料査定又はLINE無料査定のご都合の良い方をご使用下さい。
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