中川一政 銅版画『金魚』限定250部
中川一政は戦後の日本画壇を牽引していた洋画家です。
絵画で人気の他、独特の親しみやすい文字の書は見覚えのある人も多いのではないでしょうか。
その多才さに感化された故・俳優の緒形拳から『真鶴の巨人』と呼ばれ親しく交流していたそうです。
いわの美術では中川一政の作品をお買取りしております。
中川一政 (なかがわ かずまさ)
中川一政は1983年、東京で生まれ育ち短歌や小説で才能を見せていましたが、文芸誌で見かけたゴッホやセザンヌに刺激され絵を描くようになりました。
21歳の時に処女作が巽画会展で入選、翌年に2作目も最高の二等賞を受賞、審査員であった岸田劉生が発足した草土社に参加することとなり本格的に画家として活動します。
1922年29歳の時に立ち上げから参加した春陽会では中心画家として活躍しました。
戦後の1949年56歳で神奈川県の真鶴町にアトリエを構え、漁村である福浦の風景を20年に渡り書き続けます。
その後は真鶴町から秘書の運転する車で通う形で箱根をモチーフに定め制作に没頭し、1982年89歳の時に自身の最大サイズである100号の『駒ケ岳』を描き上げ、こちらは集大成とも言える非常に評価が高い作品となりました。
90歳頃からはアトリエでの薔薇や向日葵などの静物画が中心となります。
向日葵は自身が画家をするきっかけとなったゴッホの向日葵の影響もあり思い入れのある特別なモチーフであったようです。
真鶴のアトリエに移り住んでいた時から毎年100本以上の向日葵を庭で育て、ゴッホのように壺に生けた構図を好んで描き、約170点の向日葵の作品を描いています。
向日葵の他に最も好んで描いた花である薔薇は、こちらも花瓶に生けられた状態で描かれており、800点以上も描かれ生涯最後の作品も薔薇でした。
白内障から色の識別が困難になっても制作意欲は衰えず、家政婦に絵具の色の名を大きく書いてもらうことで、使う色を判別していたそうです。
97歳と長寿でかつ晩年まで制作を続け、多くの魅力的な作品を残しています。
中川一政コレクション
中川一政は西洋や東洋の絵画や書などの美術品を多く収集し、以下のように様々な芸術家を好んでいます。
2003年にコレクションの一部が遺族により売却されることとなり、その中には当時行方不明であったゴッホの『農夫』(1884~1845年)に似ている作品があり、オークションにかけられる直前にゴッホの真作であることが判明し、落札予想1万円であったにもかかわらず6600万円で落札されました。
真作ではあるものの、絵具の剥がれ落ちから大幅な修復と加筆が行われた形跡があり、ゴッホの筆致はごく一部にしか見られません。
それでも中川一政はこの作品はゴッホの真筆であると信じていたそうで、本物を見極める眼はさすがです。
東西のアートを愛し、収集し、自分のアートに昇華した中川一政の作品は、今も人々を魅了し続けています。
中川一政の作品をお買取りいたします。
中川一政は芸術のオールラウンダーであったので作品は油彩画、銅版画、リトグラフ、シルクスクリーン、書、掛軸、陶板、茶碗など多彩です。
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