【木目込人形】骨董品の買取作家・取扱い一覧

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木目込人形

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木目込人形

木目込人形を買取ります


木目込人形は、日本人形のひとつで、木彫りの人形に金襴などの切れ地をはり、その端を彫った溝に埋め込んで衣装とした人形です。
木目込人形の歴史は、徳川家斉から始まる天文年間(1736~1740)頃に、京都上賀茂神社の神官・堀川家に仕える高橋忠重が奉納箱をつくる柳の木の残片でつくったのがはじまりといわれています。
当時は、賀茂人形・加茂川人形と呼ばれ、のちに木目込人形と呼ばれるようになりました。京都の加茂人形は、高橋忠重とその子孫が作った人形とされ、現存数は少なく、大きさも3~10cmと大変小さい人形です。通説では、高橋忠重の三代目の大八郎は木目込人形の名工として評判高く、「大八郎人形」と呼ばれる人形を残しています。大八郎人形は、京都の高級なみやげ物としてもてはやされました。また、木目込人形は、柳の木を一体ずつ時間と手間をかけて彫刻して仕上げるため、柳人形とも呼ばれました。

京都で始まった木目込人形はその後、新井白石を中心として行われた文治政治の正徳年間(1711~1716)の頃、江戸が繁栄して文化の中心になるにつれ、京都から江戸に移り住んだ人形師により、木目込人形も江戸独自の発達をとげました。江戸木目込人形は、京都の木目込人形に比べ、やせ形で目鼻が小さいのが特徴とされています。

明治時代に入ると、木目込人形に画期的変化がおきます。それまでの木目込人形は、柳の木を一体ずつ彫刻して仕上げるため、時間と手間が非常にかかり、制作個数が極端に限られたものでした。そこで京都で賀茂人形作りの修行を積んだ人形師 吉野栄吉が木目込人形の制作方法について色々と研究を重ね、画期的な手法を考案しました。その画期的な方法とは、従来通りに木を彫って作った人形を原型にして鋳型に桐粉末と生麩糊をまぜ合わせた桐塑を詰め込み、原型とまったく同じ塑像を作るというものです。その胴体の生地に筋彫りをし、衣裳を木目込んで作ります。この塑像による制作により、それまで木を彫刻していた手間が省かれ、木目込人形の衣裳はより美しくなっていきました。
現代に受け継がれる木目込人形は、名人と呼ばれる職人たちがさまざまな技法を編み出し、それぞれ特徴のある木目込み人形をつくりあげています。
木目込人形には、雛人形や七福神といった人型の人形のほか、干支飾りや観賞用の手鞠などもあります。
現代の木目込人形の作家としては、金林真多呂や木村一秀などがおり、また人形作家 重要無形文化財保持者(人間国宝)の平田郷陽は、木目込みの技法を用いた衣裳人形を多数手掛けています。平田郷陽作の人形は生き人形と呼ばれるほど、まるで生きているかのような人形作りをされる衣装人形の第一人者で大変人気の高く、愛好家が多くいます。

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