階段箪笥を買取ります
階段箪笥とは江戸時代の初めに狭い町屋で生まれた階段の下の空間を有効利用する目的で引出しや戸棚を取り付けた箪笥の事です。
階段状になっており、階段として利用する事ができる堅牢さを兼ね備えており、その形状から箱階段とも呼ばれていました。
江戸時代には様々な種類の箪笥が作られていましたが、衣装箪笥や商業用の帳簿箪笥などが作られるよりも前から使用されていたと記録が残っている時代箪笥の中でも長い歴史を誇る箪笥です。
階段箪笥の素材は欅、松、杉が多く、中でも欅は磨くと美しい光沢が出るため、江戸時代に使用されていた階段箪笥でも手入れを怠らなかったものはニスなどを塗り直さなくても光輝いています。
また、欅は堅くて摩耗にも強かったため、家具や建具などによく使われていた素材で、階段として使用する目的もあった階段箪笥は欅で作られたものが多いのが特徴です。
階段箪笥には建物の構造の一部として壁や柱と一体になっているタイプや移動できる置型のタイプがあり、置型の中でもすでに階段状になっているタイプと同じ大きさの箱を並べて階段状にしたタイプの2種類が存在します。
また、手摺が付いたものも存在し、これは建物の構造の一部として作られた階段箪笥によく見られます。
現在は一般的な箪笥と比べると階段状のシルエットが圧迫感を感じられないという事からインテリアとして楽しむ人が多く、どんな置物でも様になってしまう所に人気が集まっており、リメイク品などが出回っています。