木喰仏を買取ります
木喰仏(もくじきぶつ)は修行を兼ねて全国を巡る、遊行僧(ゆぎょうそう)の典型ともいわれている木喰(もくじき)という人物の作品です。
木喰は江戸時代後期の仏教行者で、仏教彫刻家・歌人としても知られています。
木喰は修行で日本各地を巡り、旅先で一木造の仏像を奉納しており、これらの作品が「木喰仏」と呼ばれており、作風としては、一般的な仏像彫刻とは違う様式で、はっきりとしたノミの跡に無駄のない造形で仏教の思想が表現され、現代彫刻をイメージさせる大胆なデフォルメに斬新さを感じる事ができます。
およそ100年前に木喰と同じような活動をしていた円空は野性的で荒削りな作風で人気を博しましたが、木喰の仏像の多くは微笑みを浮かべており優しさと穏やかさを感じるのも特徴的で、木喰仏の笑顔こそが最高の魅力だとされており、残存している仏像の数も多く残されています。
木喰が仏像を彫るようになったのは60歳くらいの頃ですが、この頃の仏像には笑顔はなく、80歳を超えた頃から仏像に笑顔が見られるようになりました。
83歳の頃に故郷の村に戻ると、村人からお堂の建立を頼まれた際に費用のトラブルが村民の間で起こり、木喰は心を痛め、人々が本当に救われるには何が大切なのかを求め再び旅にでたそうです。
この時に「みな人の心を丸くまんまるに、どこもかしこも丸くまん丸」という歌を残し、木喰は人の心がまるくなるような仏を彫るようになりました。
~仏像の買取はこちらへ~