美濃焼を買取ります
美濃焼は岐阜県の土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市を主な産地とする陶磁器の総称で、経済産業省の伝統的工芸品に認定されている事でも知られています。
美濃焼は平安時代に須恵器から発展したのがルーツとされており、鎌倉時代以降に斜面を利用した窖窯(あながま)による生産が開始されたといわれています。
織田信長の時代になると経済政策によって瀬戸市周辺の丘陵地帯の陶工たちも美濃地方に移住し、窖窯よりも燃焼効率の良い大窯に転換し、後に志野焼など美濃桃山陶の一大産地となり美濃焼の基礎が作られました。
江戸時代に入ると大窯から連房式登窯となり、自由な発想で織部焼が生み出され、江戸中期には御深井焼(おふけいやき)が生まれました。
江戸末期には磁器の生産が始まり明治、昭和へと移り変わると分業制度を導入する事で大量生産を可能にし、単価を抑える工夫を凝らした事で食器類生産の全国シェア60%を占めるまでになりました。
現在では美濃焼独自の技術や機械開発により、どんな種類の焼物でも焼いてしまうといわれる日本一の焼物生産地になっており、リサイクル生産、宇宙産業、原子力産業への更なる進出を目指して奮闘しています。
ところで、一般的に特徴がないことが美濃焼の特徴だといわれていますが、志野、織部、黄瀬戸なども美濃焼と称されている事から多種多様の特徴があり、ひとくくりに出来ないのが「特徴がない」と言われる理由だと考えられているようです。