【爵】骨董品の買取作家・取扱い一覧

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爵

爵を買取ります

 
爵(しゃく)とは古代中国で使用されていたくびれのある胴に三足がつき、把手を有し、口縁部は非対称形で「流」という樋状の注口とその反対側にバランスを取るための「尾」という三角状の突起が付いているのが特徴の青銅器です。
「流」の付け根付近には「柱」という二本の短い棒状のものを立てるのが通例とされており、「柱」の様とは布状のものを掛けるために使われると考えられています。
また、出土したものからは底の部分に煤の付着が確認されており、実際に温酒器として使用されていたのではないかと考えられており、飲酒器としても使用されていた可能性が示されています。
爵には大型のものはなく、高さは10センチから20センチ程度のものがほとんどで、これは実際に人の手で持つための器だったためだと考えられています。
 
古代中国では青銅器が文明を象徴するものとして複雑な器形と文様、高度な鋳造技術によって生み出されてきました。
その中でも爵は二里頭文化期から作られていたとされており、河南省偃師市の二里頭遺跡は最初期の青銅器を出土する遺跡として知られ、もちろん爵も出土しています。
爵は殷代では祭祀において酒器としての役割が大きく、爵の大きさから当時信仰されていた神は爵を用いて酒を飲むと考えられていたとされています。
また、爵は複雑な形態と精緻な文様を持っているのが特徴で、左右対称の獣面文の饕餮文(とうてつもん)、細長い胴体に一角と一脚を有する龍の文の夔龍文(きりゅうもん)、想像上の霊鳥である鳳文または夔鳳文(きほうもん)など多数の文がある事が分かっています。
 
爵を含め、武器や楽器など古代中国の青銅器は世界各地で愛好され、中国国内のみならず、アメリカや日本などの美術館にも多数収蔵されており、熱心なコレクターや研究者たちが蒐集に励んでいます。

爵代表作

『円珠文管流爵』

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