1558年に生まれ、山城国(京都府)で活躍した刀工・金工です。
代々足利将軍家のお抱え金工師であったため
刀よりも鍔を多く制作しました。
数少ない作刀では、刀身に玉追竜や不動明王などを彫り、
前時代にはない新生面を見せた事から新刀の開祖と称されています。
足利義昭、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、徳川秀忠などの
歴代の権力者に仕え優遇されていた為、
実用性よりも美的価値を重視した作刀を行い
各地の大名への贈答品として重宝されていました。
主に短刀を打った事から現存するものも短刀が多く、
太刀は相馬家に伝来された一口のみです。