昭和時代から平成時代に活躍した刀工で、
本名は「大隅貞男」と称します。
1932年に群馬県太田市に生まれ、
幼少時代から日本刀制作に興味を持っていました。
20歳の時に重要無形文化財(人間国宝)の保持者である
「宮入行平」の門人となり、山城伝を学びました。
約八年間の修行をにより山城伝を習得すると
太田市で独立し、鍛冶場を設けました。
新作名刀展で最高賞である「正宗賞」を三度も受賞し
1997年に重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。
平安時代から鎌倉時代の古名刀を手本に
青江の直刀の研究を晩年まで続け、2009年に逝去しました。
現在は太田市に「大隅俊平美術館」が開設され
作業場や作刀方法を見ることができます。