奈良時代または平安時代に活躍したとされる
伝説上の刀工である「天国」が打ったといわれている刀です。
桓武天皇陛下の時代に伊勢神宮から遣わされた
約8尺もある大きなカラスによってもたらされた。
という伝説が残されています。
この出来事から、その刀を「小烏丸」と名付けました。
その後は、平家が天皇陛下から拝領し、家宝とされていましたが
壇ノ浦の戦いの後に行方不明になってしまいました。
後に伊勢氏が保管していたことが判明し、
徳川将軍家に献上しますが、そのまま伊勢家に預けられました。
そして明治維新後に宗氏が伊勢家から小烏丸を買い上げ
1882年に宗重正から明治天皇陛下に献上されました。
現在は宮内庁管理の御物とされています。