江戸時代初期に活躍した刀工で、波平派の五十八代目です。
波平派は大和国(奈良県)から薩摩国(鹿児島県)谷山郡に移住した
「正国」を祖としていますが、現存する作刀が確認されていない為、
正国の子と伝えられる「行安」が事実上の祖と言われています。
相州伝を学び「大和守」を受領した「波平安行」の四男で
長男、次男が波平派を継承しなかった為に五十八代目となり、
1708年には「大和大掾」を受領しています。
浜御殿で作刀した「一平安代」は、安国の門人で
師弟の契りを交わしています。
後に子である「安常」が波平派を継承し、五十九代目となりました。