安土桃山時代から江戸時代に活躍した刀工で、
「筑前信国吉政系」の初代としても有名です。
吉政は、信国派の刀工で父である「吉貞」と共に
幼少時代に豊前国(大分県)から筑前国(福岡県)へと移住し、
吉貞から山城伝を学んでいました。
その後、26歳の時に藩主である黒田長政の命により
備前国(岡山県)で活躍していた「福岡一文字派」の
事実上の祖である「助宗」から備前伝を学びました。
そして備前伝の技術を学び、筑前国へ帰国すると
筑前信国派を弟である吉次に譲り、
「筑前信国吉政系」という別家として活動を始めました。
別家となりましたが、その後も一族みんなで協力し、
黒田氏の為に作刀を続けたと言われています。