兜についている首を守る部分で、
左右両端を正面に向けて折り返した部分は「吹返」と言います。
後頭部から首周りを保護する役目があります。
シコロは別名「鉢付板」で、留め具を「鉢付鋲」と言いますが
菱縫の板まで三枚である場合は「三枚兜」と呼び、
菱縫の板まで五枚である場合は「五枚兜」と呼んでいます。
鎌倉時代は一騎打ちが多く、豪壮で派手なものが多く見られますが
戦国時代になると集団戦が主流になったことで
シコロと吹返は軽量化されていきました。
しかし、兜の装飾や鎧は目立つものが多かったと言われています。