鈴木長吉の作品を買取ります
鈴木長吉は明治時代の日本の鋳金家です。
武蔵国の石井村(現在の埼玉県坂戸市)で生まれました。
本名は嘉幸といいます。
岡野東流斎に蝋型鋳金を師事し、起立工商会社の鋳造部の監督となり輸出向けの鋳造品に「嘉幸」の銘で作品を多く残しました。
ただし、ほとんどが海外輸出向けであったため、現在日本では大変貴重なものになっています。
また、国内外の博覧会などに出品し、日本の鋳造技術の水準の高さを世界に示すとともに、国内の鋳金工芸界を活気づけることになりましたが、やがて日本の機械工業が育ってきたために手間隙のかかる工芸品の制作は下火となり、日本の工芸品は粗製乱造や過度な西洋趣味への阿りにより評価を落とし、極めて精緻で写実的な装飾を大量に施した鈴木の作風は時代の潮流と合わなくなったことも重なり、表舞台から姿を消すことなりました。
「鷲置物」(東京国立博物館蔵)は後に重要文化財に指定されました。
1848年 武蔵国の石井村で生まれる
1874年 起立工商会社の鋳造部の監督になる
1876年 フィラデルフィアバンコク博覧会で優勝
1885年 ミュルンベルグ万国博覧会に出品、金牌
1893年 シカゴ万国博覧会に出品、高評価を受ける
1896年 鋳金家として帝室技芸員となる
1900年 パリ万国博覧会に出品
1919年 肝臓病のため71歳で死去
『波濤文水盤』
『鷲置物』
『銀製百寿花瓶』
『岩上双虎図置物』