福井県出身の明治~昭和時代に活躍した仏画家です。
日本画家・橋本雅邦に師事して画を学び、師が亡くなってからは独り截金仏画に専念し、失われつつあった截金(金箔・銀箔・プラチナ箔を数枚焼き合わせ細く直線状に切ったものを、筆と接着剤を用いて貼ることによって文様を表現する伝統技法)の技術を復活させました。
日本橋三越において、多年の研究成果を発表する仏画個展を開き、展覧会には一切出品せず、截金による仏画の追及に生涯を捧げました。
また、東京国立博物館に収蔵されるほどの技をもちながら、「売るための画は描かない」と信念を貫き通した結果、広く世の中に知られる事がない画家の一人です。