和名は「白金(はっきん)」です。
金のような美しさを保つ性質からプラチナを「white gold」とも呼んでおり、
それを直訳し、「白金」と名付けられたとされています。
プラチナの語源は、
1735年にスペインの海軍将校がコロンビアのピント川河畔で
銀に似た白い金属を発見し「ピント川の小さな銀(platina del pinto)」
と呼んだことに由来しています。
また、元素名のplatinumの語源ともなりました。
今から約20億年前に巨大隕石が北米に衝突し、
プラチナを豊富に含む溶岩層が形成されたのが始まりとされています。
K18のゴールドの純度が一般的に75%なのに対し、
プラチナは最低でも85%以上、多い物は90%~99.95%もあります。
純度が高い為、変質・変色する心配がない事や
熱や酸に強く耐久性が高いのが特徴で、
表面に傷がついてしまっても磨きなおせば美しい輝きが戻ります。
また、皮膚に優しくアレルギー反応を起こしにくい事から
医療分野ではペースメーカーにもプラチナが使用されています。
見た目が似ている事からホワイトゴールドと混同されがちですが
プラチナは天然の白い貴金属に対し、
ホワイトゴールドは金から作られた合金である為、全くの別物です。
南アフリカとロシアの二ヵ国でしか産出されない為、量が非常に少なく、
ゴールドの約30/1ほどしか産出されていません。
また、金やホワイトゴールドよりも高度な加工技術が必要とされています。
その為、稀少性が高い事と、高い技術を駆使する為、
どうしても高価になっているそうです。
世界的に人気がありますが、特に日本人から愛されています。
日本が世界最大のプラチナ消費国とされ、
結婚指輪や婚約指輪の9割がプラチナだとされています。
因みに、ヨーロッパやアメリカではプラチナよりも
ホワイトゴールドが盛んに使われているようです。