和名は「モルダウ石(もるだうせき)」です。
チェコ共和国のモルダウ川流域で発見された事から
モルダバイトと名付けられました。
約1480万年前に巨大な隕石が東ヨーロッパに激突し、
超高温状態となった岩石や溶岩が溶解し、飛散したものが
ガラス質に変化し、モルダバイトが誕生したとされています。
古来から護符や儀式の道具として使用されたり、
夫婦円満をもたらすと信じられていた事から
何世紀もの間、婚約の贈り物としても活躍していました。
また、モルダバイトはキリスト教の
「聖杯伝説」にも関係しているとも言われています。
聖杯伝説とは、キリストが最後の晩餐で使った緑の杯の事で
十字架に架けられた時にはキリストの血を受けたとされ、
その後「不老不死の杯」として何者かに奪われてしまった物です。
この杯は「天から降ってきたエメラルドで作られた」とされていますが、
古来は緑色の宝石は全てエメラルドとされていた為
天から降ってきた緑の石といえばモルダバイト以外にない事から
この聖杯はモルダバイトだったのではないかという説があります。
そういった事から霊性と神秘性にあふれる宝石とされています。
パワーストーンとしては
精神的なキズを癒し、障害を消し去り新しい力を与え
心身のエネルギーを共振させるという効果があるとされています。