紀元前3000年頃から歴史が始まったとされ、
人間が使用した最初の金属の一つと言われています。
日本へは紀元前100年頃に伝えられましたが、
あまり普及しなかったそうです。
中世ヨーロッパでは、「毒に触れると曇る」と云われた事から
上流階級の人々の皿や杯によく使用されていました。
晩餐会などでは、シルバーの食器を出すことが安心の証とされたそうです。
また、全ての貴金属の中で、最も反射率が高く、
研磨するプラチナより強く輝く特性から
当時は金やプラチナよりも高価とされ、
一時はプラチナの二倍以上もあったとされています。
11世紀には造幣所が作られ925や1000が採用されました。
それがスターリングシルバーと呼ばれる「925」の始まりとされています。
スターリングの語源は、銀貨を造っていた「スターリング家」に
因んで名づけられたとされています。
シルバーには特別な力が宿っているとされ、
「ドラキュラにはシルバーの十字架」・「狼男にはシルバーの銃弾」
といったように、シルバー武器の前では
いなかる魔物も倒されるといわれていました。
シルバーの種類
【シルバー1000】
ファインシルバーと呼ばれています。
純度が100%ですが、柔らかく重い事から
あまりアクセサリーには使用されていません。
【シルバー925】
別名スターリングシルバーとも呼ばれています。
92.5%が銀、7.5%がその他の貴金属で構成され、
アクセサリーに一番よく使われています。
【ゴールドプラス】
銀に金を少し足したもので、硬度が高く、
硫化変色しにくいのが特徴です。
【ピンクシルバー】
銀に、銅・金・バナジウムを加えピンク色にしたもので、
柔らかい輝きが特徴です。
【ブラックシルバー】
微妙に黒みを帯びたもので、硫化変色しません。