竹筆は1本の竹を筆の形に加工した物ですが、殺生を禁じる仏教の教えに従った昔の中国の僧侶が、動物の毛を穂先に使う(動物を殺生する為)のを避けて竹を材料にしたことから竹筆が誕生し、世に広まったと言われています。
作り方は、若竹を使いやすい長さに切断し、穂先となる部分の青い皮の部分を削り、小刀などで縦に切り込みを入れていきます。
最後に木槌や金槌で1000回を目安に叩いて作ります。
植物から作られる筆は、扱いづらいのが特徴ですが、味のある文字を書きたいときは自分でも簡単に作る事ができるので、手軽に始められる筆です。