藁筆は、狩野永徳が初めて作ったといわれ、狩野派が好んだ筆といわれています。
狩野派の技法書に藁筆の製法が記されており、当時はもち米の藁を使用していたようで、バサバサしてるため、塩水に漬けて柔らかくしてから酒と酢などを混ぜたものにとろ火で煮てから制作したそうです。
現代では、稲藁を小刀で削りとり、繊維のワタとアクを丁寧に取り除き、先を整えた藁をまとめて穂先を作り、束ねて軸部分に細工編みを施します。
見栄えはもちろんの事、細工編みを施すことで持ちやすく実用性が高くなります。
墨の含みは良い方ですが、扱いにくく、思ったように文字が書けないのが特徴です。
初めて使用する時は、1分程水に浸してから使用するとしなやかさが出ます。
使用後は水洗いをして穂首を下にして日陰干しをします。