硯(わけん)は日本で作られた硯の事をいいます。
その中で代表的な和硯は、山梨県の雨畑硯、山口県の赤間硯、三重県の那智黒硯、宮城県の雄勝硯などがあります。
そのうち、赤間硯と雄勝硯は国の伝統工芸品の指定を受けています。
また、生産量では宮城県の雄勝硯が90%という圧倒的なシェアを誇っていましたが、2011年に起きた東日本大震災の影響で生産量が減ってしまいました。
しかし、原石である雄勝玄昌石は十分に残っているので、今後震災以前のような生産量が期待されています。
その次に生産量が多いのが、三重県の那智黒硯、山梨県の雨畑硯です。
これらの生産量の多い和硯は機械での生産が行われているため、生産量が多くなっています。
一方で、今でも硯職人の手によって作られている和硯は生産量が少ないのは仕方のない事ですが、後継者不足から鳳足石硯のように技術が途絶えてしまい、幻の和硯となってしまったものも存在します。
和硯は中国の硯である唐硯と比べるとやや品質が劣るといわれていますが、硯の良し悪しは、石が堅過ぎず、柔らか過ぎず、そして鋒鋩がしっかりとしたものが良いとされているため、一概に和硯が唐硯に劣っているとは言い切れません。
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