中国江南に棲息する山羊の毛を使って作られる筆です。
採取する部位によって呼び名が異なり、細嫩光鋒や細微光鋒と呼ばれるものは喉下で髭の後ろから採れるもので、最高級の羊毛筆に使用します。
特徴として、丈は長く毛先が細く柔軟でまとまりも良いので墨の含みに優れています。
ただ、毛が軟らかいので、羊毛だけで作られた筆は初心者には扱いにくく、羊毛筆の基本的な使い方をマスターしないと良い作品は書けないと言われています。
扱いに慣れてくると、変化に富んだ線が書けるようになり、面白みのある微妙な味わいを楽しむ事ができます。
摩擦に強く長く使える筆なので、使い込むほどに弾力が増して、段々と馴染んでくるのが特徴です。