創業年=1860年
創業者=カール・シュロイスナー
創業国=ドイツ
「アドックス」(Adox)は、写真フィルム、カメラのブランド名であり、フィルムおよび印画紙、現像液等を製造販売するドイツの企業である。ヴィルヘルム・レントゲンに協力し、世界で初めてX線撮影を記録する写真乾板を開発した企業としても知られる。現在、「アドックス」の商標を継承する企業の正式名称は「フォトインペックス有限会社」(Fotoimpex GmbH)、事業会社は「アドックス・フォトヴェルケ有限会社」(ADOX Fotowerke GmbH)である。カメラの製造は1960年代までに終了している。
1860年 に、カール・シュロイスナーがドイツで写真材料メーカーとして創業。95年には、レントゲンと協力してX線用写真乾板を開発した。戦後の1956年 にカラーネガフィルムを市場投入した。2003年に「アドックス」の商標権が失効し、フォトインペックス社がアドックスの商標権を取得、財産を継承、事業を行う企業「アドックス・フォトヴェルケ有限会社」を設立。同年、カナダでもアドックス・フォトワーク・インク社がカナダでのアドックスの商標権を取得した。
カメラの製造は、1938年に写真機製造会社「ヴィルギン」社を買収してからスタートした。1920年代~1960年代にかけて、120、127フィルムなどブローニーフィルム用カメラ「アドックスゴルフ」シリーズ、また135フィルム用カメラ「アドックスゴルフ」や「アドックスッスポロ」シリーズなどのカメラを製造した。