創業年=1867年
創業者=パウル・メンデルスゾーン・バルトロディ、カール・アレクサンダー・フォン・マルティウス
創業国=ドイツ・ベルギー
「アグファ」は、ベルギー・ドイツ企業である「アグフア・ゲバルト」社が1983年にカメラ事業から撤退するまでのカメラ・フィルムのブランド名であり、また以後、同社から写真事業を継承した、アグファフォト・ホールディング社のブランド名である。
1867年、染料製造会社として創業されたアグファ社は、創業当初の社名「アニリン染料製造会社 (Actien Gesellschaft fur Anilin Fabrikation) 」の頭文字をとって、"AGFA" と呼ばれるようになったという。以後、AGFA社はフィルム製造、カメラ事業へと拡大し、1950~60年代にかけては、西ドイツのカメラ企業としては最大の規模を誇り、生産したカメラの種類も多かった。
中心となる製品は「中級機」、「普及機」で、「カラート36」、「スーパージレッテ」、「アンビジレッテ」、「アンビフレックス」などのカメラは実用的な中堅名機として、その名を残している。1960年代のレンズシャッター式一眼レフカメラでは「カラーフレックス」、「セレクタフレックス」、「アグファフレックス」などが有名である。
アグファは1982年にカメラ製造を撤退したが、その後、「アグファ」ブランドは、アグファフォト社を経て、現在はアグファフォト・ホールディング社が、135mmフィルム「アグファフォトヴィスタプラス」シリーズ、そしてデジタルカメラ「アグファフォトオプティマ」シリーズを製造・販売している。