創業年=1880年
創業者=ハインリッヒ・エルネマン
創業国=ドイツ
エルネマン(Ernemann )はドイツにかつて存在したカメラメーカーである。1926年のツァイス・イコン設立時の母体の一つとなって消滅したが、別会社となっていたプロジェクター部門は現在でも"Ernemann CineTec GmbH"として存在する。カメラは1900年頃から同社を代表するフォールディングベッドカメラ「Heag」(ヘーグ)シリーズの生産・販売を開始。その後、フォールディングカメラ「Bob」(ボブ)シリーズ、「Ermanox」(エルマノックス)シリーズをはじめ、様々なフォールディングカメラを生産した。
エルネマン社は、1880年に創業者であるハインリッヒ・エルネマンがカメラの販売を始めた時から始まる。89年に、ウィルヘルム・フランツ・マティアスと共に、写真機材のメーカーをドレスデンに立ち上げる。1900年頃に会社を代表するフォールディングベッドカメラ「Heag」(ヘーグ )シリーズを発売する。さらにプロジェクター製造やレンズ製造にも参入した。1926年にツァイス・イコン設立時の母体の一つとなった。ドレスデンの本社社屋はそのままツァイス・イコンの本社社屋、さらにはその後ペンタコンの社屋としても使われ、その塔「エルネマン・タワー」はツァイスの象徴の一つとなった。
1919年頃に製造された「Heag 0」をみると、画面サイズはおよそ6cm×9cmの大名刺判とよばれるもので,ボディは木製。画面サイズのわりに小型軽量なカメラになっている。シャッターは,エバーセット型のもので、露光時間は1/100、1/50、1/25秒の3段階。ほかに、TとBがある。