創業年=1919年
創業者=山下長
創業国=日本
オリンパスは社名であるとともに、同社製品のブランド名である。1919年、山下長が高千穂製作所を創業。理化学計器類の製造・販売から始めたが、1936年に写真レンズ(ブランド名「ズイコー」)と第一号カメラ「セミオリンパス」を発売してからカメラ事業がスタートした。1949年にオリンパス光学工業に社名変更した。現在、カメラ、レンズ、カメラアクセサリーなどカメラ全般の製造・販売を行っている。
初めてのカメラ「セミオリンパス」は、スプリングカメラの6×4.5㎝判である。「ズイコー」銘のレンズを搭載した。その後、1938年にボディを自社製造した「セミオリンパスⅡ」、1940年に「オリンパスシックス」(6×6㎝判)など中判のスプリングカメラを戦前から戦後にかけて販売した。
オリンパスカメラを一躍有名にしたのは1959年に135フィルムのハーフ判カメラとして製造・販売した「オリンパス・ペン」である。その後、この機種はシリーズ化された。さらに1963年には世界初のハーフ判一眼レフカメラである「ペンF」が発売され、これもシリーズ化された。
2003年、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムとして、コダックとともに規格提唱をおこなったデジタル一眼レフカメラシステム専用の新規格「フォーサーズシステム規格」を採用し、第1号機「オリンパス E-1」を発売した。交換レンズとしてはズイコーデジタルレンズをそろえている。
2009年には、レンズ交換式のミラーレス一眼カメラである「ペンEP-1」を発売し、パナソニックとともにミラーレス一眼カメラの先鞭を切った。